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仰天!市長公用車 乗せたのは「知らない人」 吉田福岡市長 会見で明言 無節操な公務への認識
福岡市政ニュース
2008年5月23日 09:51

 21日の市長会見は、吉田市長の公人としての自覚が全くないことを露呈してしまった。
市長公用車に女性二人を同乗させたことに対し、「何の問題があるのか」、と開き直る。
公用車をタクシー代わりに使うことの愚かさを、反省さえしようとしない。
 何をもって公務となすのかということについては、自身でも整理がつかず、「ご理解いただきたい」とする。

 市長は政治家でもある。「公務」と「プライベート」の2分割ではなく、「公務」と「政務」そして「プライベート」に区別してその職責を全うするものであろう。
 新聞記者出身らしく、記者が公用車に同乗して取材する「箱乗り」という業界用語まで使い、「あなた方も箱乗りすることもあるからわかるでしょう」などと、言い出してしまったが、これは全く別のケースである。同列で論じることはできない。

 共に飲食に行くため箱乗りする記者などいるはずがないのだ。吉田市長は、明らかに飲食の場に向かったのである。
 新聞記者出身市長だから言える屁理屈と、新聞記者出身とは思えない市民感覚の欠如・・・

うまく使い分けているつもりだろうが、判断するのは市民なのだ。

さらに驚かされたのは市長の次の発言である。

乗せたのは知らない人

 同乗させた二人の女性について聞かれ、「1人は見かけたことのある方、もう1人は初対面の方」と答えた吉田市長。つまり、知らない人を乗せたということである。
 知らない人だが、信頼する経済人から紹介され、頼まれたから乗せた、なにが悪い、というのが市長の論理である。

 どんな屁理屈を並べても、「タクシー代わり」ではないか。不適切に決まっている。
 質問する記者に「あなたには理解してもらえないだろうが」などと、相手の人格さえ否定するかのような発言まで飛び出すに及んでは、論評にも値しない。「聞きたかけん」が聞いてあきれる。これまでも、厳しい質問や意見に逆切れすることが多かった吉田氏だが、今回は一線を越えた発言である。
 
飲食の場は市長が常連の店だった
 
 「公務」として飲食が行われた中央区平尾の和食店。じつは吉田市長の新聞記者時代からの行きつけの店だったことが判明した。
 この店には市側が「Nさんに聞け」と言い続ける元百貨店社長も姿を見せるという。
市長、N氏、共によく知った店だったことになる。

 日仏交流と称し、行きつけの店で「公務」として飲食した。その飲食の場となった店に行くのにタクシー 代わりに公用車を使う。案内文書はなし、飲食も自腹、それでも、「どこが悪い」との強弁を続ける。そんな飲食は「政務」か「プライベート」でやるべきなのだ。
 税金の使い道が注目される今日、公用車を廃止する県知事もいる。

 どこが悪いのか分からないのであれば、即刻市長を辞めるべきである。

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