◆01 橋本鳥栖市長/新幹線鹿児島・長崎ルート・道州制導入について聞く
◆02 教育この人に聞く「 企業人の知恵を教育の現場に その4 」
博多21の会・教育委員長/(株)OREC 代表取締役社長 今村健二 氏
◆03 アジアにおける拠点空港としての北九州空港整備考 その39回目
(株)安川電機 取締役社長 利島康司 氏 その4
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橋本鳥栖市長/新幹線鹿児島・長崎ルート・道州制導入について聞く
~ 九州の縦軸と横軸の緊密化を図りたい ~
28日弊社編集部は鳥栖市庁舎に橋本康志市長を訪ね九州新幹線関する同市の取り組み
を中心に取材を行なった。
佐賀県内の九州新幹線予定駅は鹿児島ルートが新鳥栖駅1カ所、一方。長崎ルートでは
新鳥栖駅を含めて5カ所となる。
九州自動車道と長崎自動道の分岐点である鳥栖ジャンクションが市内に位置することも
重ねあわせると、新幹線鹿児島・長崎両ルートの分岐点でもある同市は新幹線の整備が進
むと交通拠点としての重要性が一層高まる。
2011年の鹿児島ルート全通、18年の長崎ルート開通に向けて橋本市長は「鳥栖市
としては九州の縦軸である、福岡、熊本、鹿児島と横軸である大分、佐賀、長崎、双方の
軸の交流を緊密にする役割を果たしたい」などと豊富を語った。
今回の取材は、弊社出版の経営情報誌「I・B」夏特別号中の九州新幹線特集のためのも
のでインタビュー詳細は6月末発刊予定の同号にて一挙に公開する。なお、佐賀県では古
川康県知事も6月前半に同特集に関連して取材が決まっている。
~ 道州制 州都は福岡以外で ~
インタビュー後半で、橋本市長は道州制導入についての記者の質問に対して、「九州は
福岡市も含めて自治体の財政状況が極めて厳しい状況にあり道州制への移行は必死だ」
とした上で「全国的に見ると九州での道州制移行への論議は最も進んでおり、型としては
農業地帯、工業地帯など産業上の機能を地域別に分担し機能を分散させたEU型の道州制望
がましい」と述べた。
また、道州制へ移行した際の「九州道」の州都については「金融・経済の中心が福岡で
あることは変わらないが、州都が福岡ということはないだろう」と道州制となった場合の
州都は福岡市以外が望ましいという見解を示した。
橋本市長は九州経済同友会の道州制導入に関する委員会「九州はひとつ委員会」の委員
を勤めている。
━━ 鳥栖市HP・URL http://www.city.tosu.lg.jp/
━━ 九州新幹線鹿児島ルート・西九州ルートHP・URL(佐賀県)
http://www.pref.saga.lg.jp/at-contents/kenseijoho/shinkansen/
(レポート・清田進)
博多21の会・教育委員会 委員長/(株)OREC 代表取締役社長 今村健二 氏
【競争原理で学校の質的向上を 2 】
記者/ 県内における同制度の実施状況はいかがでしょうか。
今村/ 全国的に見ますと、現在学校選択制を導入している自治体は、小学校で1割未満
程度、中学校で一割超の学校で実施されています。県内では久留米市が平成18年
度から市内の中学校を対照に、前出の隣接区域選択制で実施しています。
当委員会としては、福岡市においての実施実現に向けて同制度導入に関するアンケート
調査実施やシンポジユムの開催、教育委員会への働かけなどを行なってきました。
父兄へのアンケートは導入推進の要望が大変多いと言う結果を得ました。昨年10月に
行なったシンポジユムでは、全国に先駆けて選択制導入を図った東京都品川区教育委員長
の若月秀夫氏や元福岡市教育長の植木とみ子氏などを招き討論を行なって頂き大変意義深
い内容となりました。
しかし、現状では導入の必要性はないというのが福岡市の行政としての結論です。理由
は、福岡市の場合小学校区が公民館区と重なっており、小学生・中学生が他の校区に通学
することになれば、公民館が行う子ども会などとの連携が取りにくくなる。同制度を導入
している他の自治体ほど喫緊の導入の必要性は認められないなどでした。
しかし、同制度は、現在の教育現場がかかえる体質的な問題を解決する根本的な方策と
して間違いないものですから、今後も長期的な観点で、導入に向けての働きかけを行なっ
ていきます。
つづく(インタビュー・清田進)
━━ 博多21の会URL http://www.hakata21.net/
━━(株)OREC URL http://www.orec-jp.com/
120回連載企画
対アジア拠点空港としての北九州空港整備考 その39回
●○ 対談「児玉が聞く」/(株)安川電機 取締役社長 利島康司 氏
●○ 北九州・福岡都市圏で空港整備を・リーディングカンパニーからの助言 その4
《北九州の安川電機として》
児玉/ スターフライヤーが機体に「Kitakyushu」と都市名を入れているという話ですが、
安川電機さんも産業用ロボットで世界のトップシェアを走る一方、地元北九州へこ
だわりが強い企業ですね。
利島/ 大正 4年(1915) に合資会社安川電機製作所として創立以来、わが社は本社機能、
研究部門、製造部門など中枢機能を全て、この北九州八幡に置いて動くことをしま
せんでした。
その理由の一つは「社会の発展と人類の福祉に奉仕する」という創業の理念にあります。
ここに言う社会とは広く一般に言う社会や国家も含めますが、地域社会も指しています。
創業者・安川敬一郎が明治専門学校(現・国立九州工業大学)を創設したのも地域の人
材を育成するというこだわりからでした。冒頭でもふれましたが、当社は海外での事業展
開の密度が濃く「なぜ九州に拠点があるのか」とよく聞かれますが、もともとはこのよう
な理念に拠るものです。
今では、アジアに隣接する九州が拠点であるということが事業上プラスに作用すること
が多々あり、創業からのこのこだわりが実利にもつながってきています。
つづく(文・構成/清田進)
━━(株)安川電機 URL http://www.yaskawa.co.jp/
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■ 始発5:30 北九州エアターミナル http://www.kitakyu-air.jp/
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