~創業明治18年、代々の信念を持った経営で、123年間赤字決算を出すこともなく、地元のお客様に長く安心してお付き合いいただいています~
【吉田清春代表取締役社長のプロフィール】
1951年3月生 北九州市門司区出身 西南大学法学部1974年卒業
大阪のヤノ時計店で2年間修行後、実家の吉田時計店に戻る
2001年より4代目の代表取締役社長
地元門司にまつわる曲の作詞家でもある 主な曲として『レトロの街「恋のはね橋」』、『門司港レトロ音頭』、『バナちゃん音頭』など
―――――老舗の時計・めがね店として、北九州のみならず福岡県内でも名を馳せている吉田時計店・めがねのヨシダの秘密は何でしょうか。
吉田:
当社は初代が佐賀で明治18年に起業し、明治27年に門司に支店を出しました。当時建てられた門司の店舗は、銀座和光に似たオシャレな建物で非常に話題となりました。
http://www.nsr-kitaq.net/shop/yoshida.html
残念ながら戦災で全てがなくなりましたが、敗戦後、二代目が戦時中にお預かりしていた修理中の時計を一軒一軒お客様のお宅にお届けして信頼いただき、三代目が2坪の仮店舗からやり直して再起することができました。
当社の代々の社長はそれぞれの経営哲学を持っていました。
初代の哲学
「決して保証人になるな。人様の保証ができるほどうぬぼれてはいけない」
二代目
「決して店を多店舗化するな。大きくすると内部から崩れる」
三代目
「正しい納税をせよ。納税した分、会社に力がつく」
そして四代目の私で、少々気恥ずかしいのですが
「地域の人に喜ばれることをしよう。地域の人こそ店を支えて下さる」
10年ほど前に、『商人』を執筆中の永六輔と対談させていただいたことがありますが、永さんもうちの二代目と同じように「店と屏風は拡げすぎると倒れる」と言っておられました。
こうした経営哲学が、地元のお客様にご理解いただいたお陰で123年間赤字を出さずにお店を続けられたのだと思います。
(吉田時計店・めがねのヨシダのホームページは下記のとおり)
http://www.yoshida-moji.com/
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