01◆北九州を元気にするには―トップインタビュー
吉田時計店/めがねのヨシダ 吉田清春社長に聞く(その3)
02◆北九州の環境企業を探る
「陽射しの方向と風の流れを読むことから私たちの仕事は始まる」
九州杉とOMソーラーのエコ住宅㈱サン建築工房 武谷昌典常務に聞く
03◆「北九州市環境首都検定」実施に向けたアイデア大募集!らしいが???
末吉市長から北橋市長に替わり、行政自身が取り組むべき環境プログラムは進んでいるだろうか
◆北九州を元気にするには―トップインタビュー
吉田時計店/めがねのヨシダ 吉田清春社長に聞く(その3)
~安全、安心の街作りが北九州を変える。門司の清掃・美化運動がその一歩~
-----店舗の装飾やお客様サービスに徹底されているそうですが。
吉田:
ウインドディスプレイは季節感やデザイン性を大切にしています。
地域の皆様に「ヨシダは街を美しくみせてくれてるね」と感じていただけるようになれば、という想いからです。
小さなことかもしれませんが、お客様にお渡しするお釣りの紙幣も必ずピン札です。千円札が切替る時、新札の発行が遅れ、旧札で新しいお札を求めて地元の全ての銀行や郵便局を回ったこともあります。
お買い上げいただく商品だけでなく、お店の構えやお店が扱うものに拘るといろいろ大変なこともありますが、お客様の意識の中に必ず残していただけるお店であり続けられると思っています。
―――――北九州の街が元気になるためには、どのようなことが必要だとお考えでしょうか。
吉田:
根本の根本は安全だと思います。
どんなに文化が進み、お金や人が集まっても、安全性に乏しい街に住みたいと思いますでしょうか。
高齢化が進む日本の社会で、行き着くところやはり「安全で、安心して暮せる街」であることが一番魅力的になるのではないでしょうか。
次に生活費が安くて、食生活が豊かであることだと思います。
その「安全で、安心して暮せる街」であるためには、医療や福祉、バリアフリーなどのこともありますが、まず治安面や災害から安全であることが非常に大切です。
北九州のまちづくりを考えるイベントなどに参加する機会が多いのですが、この安全、安心という視点が抜け落ちていることが多いと思います。
人口が減って例えば北九州が80万人になったとしても、安全で住み易い街であれば、いずれ人は戻ってくると思います。
安全、安心の街作りには、交番やお巡りさんの増員も必要だと思います。
もうひとつ「汚れた街は、荒れる」、かつてのニューヨークがそうでしたが、地下鉄の落書きを消したり、街の美化に努め、見事に治安も良くなりました。
北九州も、安全、安心の街にしていくためには、まず足元にゴミの落ちていない、清掃が徹底した美しい街であることが大切だと思います。
それを実行するため私は、亡くなられた元の門司区長、高崎さん等と「門司を美しくする会」を立ち上げ、定期的な清掃ボランティア活動の輪を広げているところです。
(吉田時計店・めがねのヨシダのホームページは下記のとおり)
http://www.yoshida-moji.com/
取材 松尾潤二
続く
◆北九州の環境企業を探る
「陽射しの方向と風の流れを読むことから私たちの仕事は始まる」
九州杉とOMソーラーのエコ住宅㈱サン建築工房 武谷昌典常務に聞く
【武谷昌典常務のプロフィール】
昭和33年5月生 小倉出身 小倉南高等学校、中央工学校建築学科卒業
24年前のサン建築工房設立時から、設計担当の田中明社長と共に歩む
―――――サン建築工房の特徴はOMソーラーハウスと九州産の自然の木を使っていることだとお聞きしましたが、どうして自然志向の住宅を手掛けるようになったのでしょうか。
武谷:
会社を設立した当初から「サン建築工房」と名付けたように、自然のお日様の力を活かし、手造りの住宅をお客様に提案・提供していきたいと思っていました。
10数年前からは新建材は使うのを止め、基本的に全て自然の木を使うようにしました。
住宅建築には主に日田杉と阿蘇小国の杉を使っていますが、小国杉は九州国立博物館の収蔵庫にも使われています。呼吸する木材として内装材に適しているからです。
材木として使用する前に杉材は十分に乾燥させなければなりません。
高温乾燥は時間が短くて処理は早いのですが、ねじれやひずみが出易いので住宅にはできるだけ低温で長時間乾燥させた方がいいのです。
当社の場合は更に丸太のまま「輪掛け乾燥」という方法で長期間乾燥させた材木を使うようにしています。
住宅は生き物ですから、日本の風土にあった材料や構造を大事にしています。
MOソーラーハウスも太陽光の力を使うだけでなく、日本の住宅に本来備わっていた風の流れを大切にしています。
私たちの仕事は、設計・建築を始める前にまず家を建てる場所に行き、陽射しの方向や風の流れを読むことから始まります
(サン建築設計のホームページ)
http://www.sunken.co.jp/index.html
取材 松尾潤二
続く
◆「北九州市環境首都検定」実施に向けたアイデア大募集!らしいが???
末吉市長から北橋市長に替わり、行政自身が取り組むべき環境プログラムは進んでいるだろうか
4日、北九州市は「平成20年度 北九州市環境首都検定”実施に向けたアイデア大募集!!」を発表した。
その概要は下記のとおり。
『北九州市では、「世界の環境首都」を目指して、市民の皆さん、企業の皆さん、行政等が協働して取り組んでいます。
この度、「北九州市環境首都検定」を企画し、市民の皆様が環境首都の取組みや成果を身近なものとして学ぶきっかけをつくります。
北九州市が目指す環境首都とは、一言で言えば、みんなが住み続けたいと思える「持続可能なまち」です。狭い意味での「環境」だけではなく、「経済的側面」「社会的側面」まで総合的に進めていくものです。「ここに住んでよかった。これからも住み続けたい」と思えるまちづくり。ぜひ、この機会に、北九州の環境について再発見し、市民全体で環境首都について取り組む輪を広げましょう。
今回は、初めての取り組みということもあり、今後の制度確立に向けて、市民の皆さんと力を合わせて作り上げていくことを目指して、広く市民の皆さんからアイディアを募集します。
問題や実施方法のアイデアを考えるというところから、皆さんの環境首都北九州への新しい発見にもつながれば幸いです。多くの皆様のご提案をお待ちしております。』
(詳しい内容は下記サイトで)http://www.city.kitakyushu.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=22440
北九州市の「環境首都グランドデザイン」は既に平成16年に策定されている。(内容は下記サイトで)
http://www.city.kitakyushu.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=8877
末吉前市長は「環境」を北九州市の次世代戦略と捉えて積極的に多くの政策を実施してきたが、北橋市長も発言の中では環境首都と言っているものの、具体的政策面ではスローダウンしているように思える。
今回の「北九州市環境首都検定」は、「京都検定」やテレビのクイズ番組の流行にあやかったものだろうが、こういう施策で市民の環境意識が本当に高まるのだろうか。
家庭ごみの分別回収が行われ、市民は一生懸命一般ゴミとプラスチックゴミを分けて出しているが、最近の報道では多くの自治体でプラスチックゴミも本来のリサイクル処理されず、一般ゴミといっしょに焼却しているという話しも聞く。
北九州の場合、その実態がどうなっているのか、情報公開も進めて欲しいし、小手先の「北九州市環境首都検定」程度ではなく、「環境首都グランドデザイン」プログラムを進めるため、北橋市長として、お遊びでない具体的政策と行政自体が行うべきことを早く打ち出して欲しい。
文責 松尾潤二
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