◆０１ 麻生知事「フリーターに対する職業訓練、支援政策を強めていく」
◆０２ 連載／ 次世代自動車の行方 その１ ～ 郵便局に充電ステーション ～
◆０３ どうする福岡空港／この人に聞く （二）
自民党福岡県連 幹事長・県議会議員／江口 吉男 氏 その４
◆０４ 対アジア拠点空港としての北九州空港整備考 その４４回
ギャラクシーエアラインズ （４）
麻生知事
「フリーターに対する職業訓練、支援政策を強めていく」
県議会、一般質問３日目（６月５日）
麻生知事、「フリーターに対する職業訓練、支援政策を強めていく」
ー若年者に対する雇用対策で岸本議員の質問に答える
学校の耐震化、財政難を理由に３分の２が困難
一般質問最終日の５日は、AED(自動体外式除細動器)による救命率の向上、若年者に対する雇用対策、学校の耐震化、外国人研修生・技能実習生受け入れ問題、福岡・筑後活力コリドーなどについて８名の議員が質問に立った。
民主・県政クラブの岸本善成議員の、いわゆるフリーターに対する雇用対策、製造業に携わる人材育成に関する質問に対して麻生知事は、昨年度末現在の高卒就職率９６％、大卒８７％で改善の傾向を示しているとした上で、フリーター対策として新たに今年度からインタネットカフェやカラオケなどでサポートセンターの存在の広報告知を行っていくと述べた。さらに九州各県との政策連合として連携を深めていくと答弁した。
学校の耐震化の現状と今後について、森山教育長は「県として公立学校の耐震化を着実に進めていくという国の方針を受けて市町村に対しても指導を進めていく」と述べたが現状では財政難を理由に３分の２の学校が耐震化が困難であることが明らかになった。
自民党の十中大雅議員は、新幹線鹿児島ルートの全通により福岡一極化が進行し、筑後地方が落ち込まないための戦略が必要である、と質問。これに対して麻生知事は、１６市町村でアフターコンベンションや定住圏の検討を始めることや筑後地域固有の発展方向ー田園都市構想を目指すこと、福岡との交流を促し農業・食・バイオバレー構想を進めていくことを表明した。
５日の質問者は、泉日出夫、大城節子、月形祐二、岸本善成、高橋雅成、井上貴博、中尾正幸、十中大雅の８議員。一般質問は５日で終了し１１日に本会議が開かれ常任委員会報告の採決を行い閉会する予定。
連載／ 次世代自動車の行方 その２
～ 燃料電池かリチュウム電池か １ ～
《燃料電池車 －１》
ゼロエミッションを実現する究極のクリーンカーと言われる燃料電池車。一方、発電時を含めると75%のCO2排出抑制となり、走行時のCO2排出量はゼロとなる電機自動車。
前者は水素と酸素を化学反応させて、電気と熱を取り出す発電システムである燃料電池を使用する。後者は、ノートパソコンや携帯電話などにも使用されている充電機能を持つ２次電池でモーターを駆動する。
この二つのタイプの次世代自動車が実用化、市場化に向けて研究開発が進められている。
水素を燃料として車を動かし，排出するのは水のみという燃料電池車は環境への優しさという点で究極とも言える車だ。
燃料電池車を動かす燃料電池の開発は、グローブ卿という英国貴族が１８４２年に発表した実験結果が最初と言われ意外に古い。その後も研究が続けられ１９８０年代にカナダのベンチャー企業・バラードパワーシステム社が改良型燃料電池の試作に成功し、一挙に研究開発が進んだ。その後、同社との提携で独のダイムラーベンツが初めて燃料電池車の試作車を発表したのが１９９４年だ。
国内では１９９７年にトヨタが試作車を発表し、２００２年にはトヨタとホンダの燃料電池車市販車第1号が政府に納入された。
日産は、２００１年にルノーとともに、850億円を投資する5年間の共同開発プロジェクトを立ち上げている。
つづく（レポート・清田進）
どうする福岡空港／この人に聞く （二）
自民党福岡県連 幹事長・県議会議員／江口 吉男 氏 その４
★☆ 建設費用の民間負担は無理
Ｑ／ 九州全体の将来像、また福岡市の将来図との関係で空港問題をいかに位置づけるのかという問題があると思います。
江口／ 道州制の議論もありますし、福岡だけのことを考えるのではなく、九州全体としてどうするのか考えなければならない。
Ｑ／ 福岡の経済界は新設の意思を固めているようです。
江口／ 経済界のなかではそういう声も多いでしょう。しかし今はかつてのように何でもつくれば良いという時代ではない。道路財源の問題にしても、高速道路問題だけではなくて現状の地方道の整備をどうするかという問題もある。
５９兆円を全部新規に充てるわけではない、既存の道路整備にも充てていかねばならない。採算がとれない道路は不要だが、生活関連道路は確保していかねばならない。空港にしてもそうだ。
Ｑ／ 建設費用の民間負担は
江口／ 民間にそんなお金は無いと思います。
Ｑ／ 空港建設はマリコンにとって大きな魅力でしょう。
江口／ 確かにそういうこともあるかもしれないが、そのことだけで動く政治家はいないと思う。
Ｑ／ 玄界灘になればアクセスが問題になってきます。
江口／ そうなれば県南の人の利用は減ると思います、時間が余計かかるわけですから。
Ｑ／ 現空港は国内便で、玄界灘は国際便という考えもあります。
江口／ そんなことはあり得ないと思います。無理があると思います。新宮沖に国際空港では九州全体の同意は得られません。
つづく（インタビュー・大津啓）
※昨日までの江口県議肩書きに誤りがありました。訂正いたします。／編集部
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１２０回連載企画
対アジア拠点空港としての北九州空港整備考 その４４回
●○ 新北九州空港開港で迎えた宅配、通販物流体系の変革 （４）
●○ ギャラクシーエアラインズ株式会社 企画部部長 内田浩幸 氏
《翌日配送を確実、明確にさせる運航計画－２》
Ｑ／ そのタイトなタイムテーブルをこなして貰っているお陰で、九州の荷物は首都圏に翌日配送となる訳ですね。
内田／ そうです。九州各地によって集荷締切り時間は当然のことながら違いますが、北九州地区ですと２３時位までに集荷できると首都圏には翌日配送ができます。集荷エリアは九州一円だけではなく、広島県までとなっています。
また、羽田で路線を繋げることで、北九州→羽田→新千歳あるいは那覇と翌日配送できる地域も増えました。
《物流システム変革が将来展望のキーとなる－１》
Ｑ／ 新北九州空港開港が宅配、通販貨物の物流体系に大きな変化をもたらした、と言っても過言ではないのですね。そう言う意味では増便を狙いたいところですね。
内田／ 確かに佐川急便さんは北九州空港に隣接して、九州発着貨物の中継・集配機能及び物流加工機能を併せ持つ大型物流施設を作りました。そこは一大物流基地の一つとしてその機能を果たし始めました。
当社としても、北九州⇔羽田便の便数を増やしたいのは山々ですが、なにぶんにも羽田の発着枠には限りがある上に、現在新滑走路建設工事のために発着時間にタイトな制限がありますから、今のところ増便を図りたくとも現実問題として無理があります。
こちらとしては2010年10月に予定されている羽田第4滑走路完成が待たれますし、その時期に合わせた準備活動と事前の活動を怠らないようにしています。
つづく（文・構成／中村太一）
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