~安全、安心の街作りが北九州を変える。門司の清掃・美化運動がその一歩~
-----店舗の装飾やお客様サービスに徹底されているそうですが。
吉田:
ウインドディスプレイは季節感やデザイン性を大切にしています。
地域の皆様に「ヨシダは街を美しくみせてくれてるね」と感じていただけるようになれば、という想いからです。
小さなことかもしれませんが、お客様にお渡しするお釣りの紙幣も必ずピン札です。千円札が切替る時、新札の発行が遅れ、旧札で新しいお札を求めて地元の全ての銀行や郵便局を回ったこともあります。
お買い上げいただく商品だけでなく、お店の構えやお店が扱うものに拘るといろいろ大変なこともありますが、お客様の意識の中に必ず残していただけるお店であり続けられると思っています。
―――――北九州の街が元気になるためには、どのようなことが必要だとお考えでしょうか。
吉田:
根本の根本は安全だと思います。
どんなに文化が進み、お金や人が集まっても、安全性に乏しい街に住みたいと思いますでしょうか。
高齢化が進む日本の社会で、行き着くところやはり「安全で、安心して暮せる街」であることが一番魅力的になるのではないでしょうか。
次に生活費が安くて、食生活が豊かであることだと思います。
その「安全で、安心して暮せる街」であるためには、医療や福祉、バリアフリーなどのこともありますが、まず治安面や災害から安全であることが非常に大切です。
北九州のまちづくりを考えるイベントなどに参加する機会が多いのですが、この安全、安心という視点が抜け落ちていることが多いと思います。
人口が減って例えば北九州が80万人になったとしても、安全で住み易い街であれば、いずれ人は戻ってくると思います。
安全、安心の街作りには、交番やお巡りさんの増員も必要だと思います。
もうひとつ「汚れた街は、荒れる」、かつてのニューヨークがそうでしたが、地下鉄の落書きを消したり、街の美化に努め、見事に治安も良くなりました。
北九州も、安全、安心の街にしていくためには、まず足元にゴミの落ちていない、清掃が徹底した美しい街であることが大切だと思います。
それを実行するため私は、亡くなられた元の門司区長、高崎さん等と「門司を美しくする会」を立ち上げ、定期的な清掃ボランティア活動の輪を広げているところです。
(吉田時計店・めがねのヨシダのホームページは下記のとおり)
http://www.yoshida-moji.com/
つづく
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