01記者・日下部の「教育の現場から」
問われる「大人の姿勢」・第6回市民教育賞表彰式(上)
02 シリーズ地方財政
「大責任転嫁時代」をどう生き抜くか(夕張編)
その27 「補助金ゼロ」でもやってみせる(1)
03暗闘始まる 動き出した吉田後
早くも次期福岡市長候補の名前
記者・日下部の「教育の現場から」
問われる「大人の姿勢」・第6回市民教育賞表彰式(上)
7日、社団法人・中小企業経営者協会の主催する「第6回市民教育賞」表彰式が中央区天神のエルガーラ7F中ホールにおいて行われ、5名の指導者・教育者が受賞した。今年度の受賞者とその功績については以下の通り。
<産業教育賞>
○ 株式会社ホリカワ 代表取締役 堀川英樹氏
「ワイヤーロープ加工」技術者の養成
<教育者奨励賞>
○ 福岡市立原中央中学校 箏曲部指導者 河原久美子氏
原中央中学箏曲部の指導、心の作法教育
○ 東福岡高等学校教諭・ラグビー部監督 谷崎重幸氏
選手の自主性を大切にし、創造力を活かす「選手主導型指導」
<地域社会教育賞>
○ きりん文庫かすが 主宰 徳永明子氏
読書ボランティア等、子どもの読書を推進する活動
○ 福岡県西警察署少年補導員 堤耕一郎氏
継続的な生徒更正、21年間にわたる地域の安全パトロール等の非行防止、健全育成活動
市民教育賞は、後進を育てることに情熱を持って地道に取り組んでいる方々を表彰することにより、その活動を多くの人に知らしめ、また同様に取り組んでいる人々を応援するという趣旨により創設された賞である。一昨年には、最初に「教育の現場から」で取り上げた、高取保育園の西福江園長も受賞している。
授賞式の後は、「子どもの育ちとリーダーの感化力」と題して、昨年の受賞者でもある、フランス菓子16区オーナーシェフの三嶋隆夫氏の基調講演と各界のリーダー5人のパネリストによるディスカッションが行われた。
三嶋氏は講演のなかで「現代の判断基準は『損か得か』『有利か不利か』『もうかるかもうからんか』となっている。そんな大人が『子どもが云々』できるのだろうか。荒れる卒業式や成人式をみて、まゆをひそめたり、批判したりする人がいるが、それを止めるために身体を張っている大人がいるだろうか。不正に対しては、『それはいかん』と言い、仕事は相手のことを考えて誠実に行うなど『当たり前のことを当たり前に』できているだろうか。問われているのは『大人の生き様』ではないだろうか」と問題を提起した。
(つづく)
レポート・日下部晃志
シリーズ地方財政
「大責任転嫁時代」をどう生き抜くか(夕張編)
その27 「補助金ゼロ」でもやってみせる(1)
ここまで、この連載の「夕張編」として、市議会、そして、財政担当者という「行政側」の声をお伝えしてきたが、財政再団体となって一年、市井の人々はどうしていたかについてもお伝えしておきたい。
結論から言えば、夕張の市民は削られる補助金、低下する住民サービスにただ耐えているだけではなかった。お金の代わりに、知恵と労力を出し合い、新たな街の運営形態を模索していたのだ。
その一つの例が、夕張市社会福祉協議会が運営する老人福祉会館である。
「社会福祉協議会」(以下「社協」)というのは、高齢者や障害者の在宅生活を支援するために、ホームヘルプサービス(訪問介護)や配食サービスをはじめ、さまざまな福祉サービスをおこなっているほか、それぞれの社協が地域の特性を踏まえ事業に取り組んでいる。民間、非営利の組織である。ただ、民間といっても、あくまで「非営利」なので、多くは自治体からの補助金なしにはやっていけなかったり、自治体から職員の出向を仰いでいる。
夕張市の場合もご多分に漏れず、自治体からの補助金を主な収入源として運営していたそうである。そして、事業の一つとして行っていたのが「老人福祉会館」の運営だった。
夕張市老人福祉会館は、年間3万人もの高齢者が利用していた施設で、大浴場や集会場、マッサージルームなどを持つレクリエーション施設で、市が保有する建物である。夕張社協は、指定管理者として運営していたわけである。
年間の運営予算は1200万円で、その予算は主として行政からの補助金だった。ところが、夕張市の財政破綻に伴う市民サービスの見直しの対象となり、予算は1200万円からゼロとなってしまう。
当然、当初は「閉鎖」という方針に傾きかけたが、その方針に「ストップ」をかけたのが、この施設を「拠り所」とする高齢者からの声だった。(つづく)
編集・構成:日下部晃志
暗闘始まる 動き出した吉田後
早くも次期福岡市長候補の名前
吉田宏福岡市長誕生から1年半、市政は早くもダッチロール状態になってしまった。
人工島事業は「見直し」から「推進」へ、留守家庭子ども会無料化は2度にわたり市議会で否決、公約違反や断念が続く吉田市政・・・。
福岡市政はじまって以来の愚策「子ども病院の人工島単独移転」を強行すれば、市民の怒りは頂点に達するとも言われ始めた。
市役所の内外から「吉田市長が見えない」「なんのために市長を目指したのか分からない」などといった批判も公然と飛び交う。
推薦した民主党関係者からも「吉田さんは聞く耳を持とうとしない」「次は別の候補者で戦いたい」といった声が聞こえてくる。吉田市長と民主党の間の不協和音は収まりそうにない。
追い討ちをかけているのが、次々に明らかとなる市長自身の疑惑。例えば、暴力団関連企業からの事務所借用、市長公用車のタクシー代わり使用などの報道に、市職員もあきれているとされる。
特に「なにが悪いんだ」といった開き直りや、説明責任を放棄して全てを他に押し付ける姿勢に、トップとしての資格・資質を疑う関係者が多い。
事実MAX市政ニュースでも「コンプライアンスはどうなった!」と怒りの声を上げる市職員の声も報じてきた。
停滞する市政、たび重なる疑惑、まさにダッチロール状態なのだ。
公然と語られる市長選候補者の名前
そうした中、市議会関係者などの間で次期市長候補の名前が公然と語られている。
中央官庁の高級官僚、市役所OB、現職市議など多士済々である。もちろん時代の要請でもあろうが、女性の名前も入っている。
選挙まで2年半のこの時期に、こうした実名が語られることは何を意味するのだろう。
匿名を条件に「(吉田市長に)次はない、ない。職員がかわいそうでしょう。市民にとっても不利益ですよ。」とした上で、具体的に挙がる「候補者」の経歴や人柄、適性について、細かく説明してくれる市関係者も居る。
「吉田さんには任せられない」、そうした声が拡がりつつあるあるからこそ、この時期に次の市長候補の名前が挙がるのである。
発信源は不明ながら、福岡市の関係者に「次の市長は民主系ではないよ」とのシグナルを送っているかのようでもある。
取材を進める中、福岡市政をめぐる暗闘や、奥の深さを思い知らされる証言に突き当たった。
つづく
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