熊本で開発している、福岡のデベロッパーの分譲マンションの売れ行きが好調。福岡でも開発しているが評判が良い。
なぜ売れるのか、お客に尋ねたところ「他のマンションに較べ、間取りが良い」の一言であった。マンションの購入決定権は主婦が有しており、主婦に気に入ってもらわなければ、売れないのが実情。営業の応対もしかる事ながら、最後は主婦の想定する住み心地である。
主婦が気に入る間取りのデベロッパーを同業者に聞いたところ、「ゆとりのある間取りを実現できる“12メートルスパン”を採用しており、建築費用が高くつく。販売価格を抑えるためにはどうしても従来のパターンでしかやれない」と話していた。
大和ハウス工業が九州での分譲マンション開発を大幅縮小する原因となった激戦区、熊本での分譲マンション市場で、福岡のデベロッパーが好調な売れ行きを示しているわけだ。某デベロッパーのように完成在庫を大量に残し、銀行から締め付けされるぐらいだったら、主婦層が気に入る間取り・環境を設定して完売までの期間を短くすべきである。
そうしたら経費も最小限に抑えられ、最終利益はよほど多いものになろう。
売れないときこそ、コストをかけても主婦層が気に入る間取り・工法を取り入れるべきではないだろうか。少しくらい高くても主婦は間取りの良いマンションを購入する。
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