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MAXふくおか市政ニュース

MAXふくおか市政ニュース 2008/6/10
MAXふくおか市政ニュース
2008年6月10日 19:54

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  01●新こども病院 移転先7月までに決め9月議会に提案
    「2010年独法化へ移行を目指す」定例会見で吉田市長語る

  02●利権集団のシナリオ 山崎前市長退陣、吉田現市長は1期4年
    市民不在 福岡市政めぐる暗闘

  03●記者・日下部の「教育の現場から」
    問われる「大人の姿勢」・第6回市民教育賞表彰式(下)

 
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01●新こども病院 移転先7月までに決め9月議会に提案
「2010年独法化へ移行を目指す」定例会見で吉田市長語る

吉田福岡市長は、10日の定例記者会見で、新こども病院の整備場所(移転先)を7月までに決定することを明らかにした。

 昨日(9日)の福岡市病院事業運営審議会(会長=水田祥代・九州大学名誉教授)の答申をうけて、吉田市長は市としての取組方針を本日の記者会見で発表した。

 まず、①こども病院・感染症センターについては答申の方向で検討を進め、「新病院基本構想」を夏以降にまとめたい。②感染症については、(九大病院などの)高次の医療機関に担ってもらう方向で福岡県等と協議していく。③福岡市民病院は経営の効率化を前提に、現施設を活用、存続させる。

次に経営形態については、市立2病院を経営する「地方独立行政法人」を設立し、平成22年度(2010年)の移行を目指すとした。

 また、整備場所(移転先)については、人工島への移転反対の声が強いことを「配慮」し、「小児の地域医療の充実を図るよう関係医療機関と協議を進めて」いくとし、移転先は「新病院の担う医療機能と規模を固めたうえで、総合的に判断」し、7月中には決定すると明言した。吉田市長は、こうした方針を述べた後、市民への説明に関しては「説明したとしても、説明が行き届かない面もあるでしょうし、この点に留意しながら説明して理解を得るよう努力したい」と初めから逃げを打つかのような発言を加えた。
 記者団からは、①市民病院は「民営化も視野」としてきたが、どういう経過で「独法」になったのか。②市民への説明をどうしていくのか、に質問が集中。

 市長は、①市民病院の役割からしてすぐに民営化にはならない。独立法人化で自由裁量が進められ、経営が改善されると判断している。②「検証・検討」では移転先はアイランドシティがベースなっている。高度医療と地域医療のどちらを優先するのか、など総合的に判断していきたい。説明を納得できるレベルまで上げていきたい、と述べた。

 煮え切らない市長の回答に対して記者団は「7月までに説明会に出席するのか」と追及。市長は「決定のプロセスに自分が出席したほうが良いかどうか、いまの時点では言えない、必要だと判断した時期・場面で説明する」という無責任な回答に終始した。また9月議会に提案するのかという問いには「スピード感をもってやっていくということだから、9月議会に土地取得の提案をすることになろう」と述べた。本当に言葉に重みがない市長だと感じるのは、本社取材班だけではないだろう。

相変わらず説得力の無い市長の会見内容だったが、これでは市民の共感を得ることはできない。

 「市民の声」ではなく「役所の検証・検討結果を軸に」と明言してしまう吉田市長・・。

これからの「公約違反」の伸展に注目が集まる。
 
 
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02●利権集団のシナリオ
   山崎前市長退陣、吉田現市長は1期4年

     市民不在 福岡市政めぐる暗闘

 福岡市政は誰のための在るのか?そうした素朴な疑問を抱かざるを得ない。
山崎広太郎前市長から民主党系の市長へ、そして1期4年で交代させるという一連の動きは、一部の権力者の既定路線であるとされる。
根底にあるのはズバリ「利権」である。

 桑原市政は「箱もの行政」「開発優先市政」と揶揄されたほど、大型の公共事業が相次いだ。インフラ整備で福岡の都市機能が充実した一方、膨大な借金も残してしまう。
さらに、利権に群がる「政・官・業」の役者たちによる癒着構造は、数々の事件を引き起こす。地下鉄工事を食い物にしたとされる「自民党パーティ券事件」、現職局長の逮捕へと発展し、市の建設行政を揺るがした「河本建設事件」、今も裁判が続く「ケヤキ庭石事件」など枚挙にいとまがない。

 また、博多リバレインの破綻や人工島事業の行き詰まりなど、山崎市政時代になって、さらに負の遺産は顕在化する。
 もちろんバブル期に重なる桑原市政の時代と同じ状況が長く続くはずもない。財政再建のかけ声とともに、公共事業のパイは減少、大型開発も軒並み中止か規模縮小に追い込まれる。それは山崎広太郎氏の選挙公約でもあり、市民の選択でもあった。
 当然、山崎市政下ではそれ以前の桑原市政下で培われた利権構造に大きな変化が生じる。そして、少なくなったパイに山崎前市長に近いとされる新興勢力が食い込みを見せる。
 面白くない人たちが増えていくのは自明の理である。特にそれまで利権を独占してきた面々にとっては我慢がならない。

 「山崎3選阻止」は、そうした旧勢力による周到な戦略だったという。市民の猛反発を呼んだ、唐突な山崎前市長のオリンピック招致は、そのための格好の材料にされてしまう。
 財界に対しても「1期4年、民主系の市長で・・・」との意向が伝えられていたとされる。当初、自民党県連が山崎広太郎氏推薦を渋ったのも、そうした動きの証左であると解説する政界関係者も存在する。当時の自民県連幹部から反山崎ともいえる発言を聞いたマスコミ関係者は少なくない。
 とりあえず、山崎氏に退陣してもらう。次に民主系候補が市長になっても、しょせん議会では少数会派を拠り所とする吉田市長の庁舎内基盤はもろい。いずれ、市長は力の強い方に頼らざるを得ない。

 4年間、吉田市長を揺さぶりながら、取り込みを図り、利権構造を旧に復す。そして次の市長選挙で新たな「みこし」を担ぐ。巷間伝えられるこうした話には説得力があることを認めざるを得ない。
 現実に、山崎氏は市政の舞台から退場し、吉田市政はダッチロール状態、早くも次の市長候補の名前が取りざたされている。
 もちろんその中には、こうした現状を憂える人たちも含まれている。
 利権のための福岡市政から市民のための福岡市政へ、それこそが次の市長選の目標でなければならない。

 わずか橋2本でつながる人工島に、幼い命を預かる「子ども病院」を移転させることは、子どもを持つ親なら考えられないことだろう。人口島の土地を税金で購入するための「道具」に子どもの命を使う市長は、確かに1期4年で交代してもらうしかあるまい。
 誰のシナリオであるにしろ、「必然性のない利権話」で市民を振り回すことは絶対に許されない。

それにしても市民不在の福岡市政、どこに怒りをぶつければいいのだろう・・・。
 
 
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03●記者・日下部の「教育の現場から」
問われる「大人の姿勢」・第6回市民教育賞表彰式(下)

 「問われているのは『大人の生き様』」と基調講演で提起した三嶋氏。洋菓子店「16区」のオーナーシェフとして、社員の指導・教育法にも一家言ある。それは「偉人伝」と「げんこつ」だ。

 「今の若い人は伝記や偉人伝を読まないし、触れる機会が少ない。それはつまり人間の『生き様』に触れる機会が少ないということだ」という三嶋氏は、入社内定者に対しては、司馬遼太郎著「坂の上の雲」全巻を読み、原稿用紙20枚の感想文を提出させるのだという。また、入社前には両親も交えて面接し、一人前にするためには、まず徹底的に「型にはめる」ということ、そして時には「げんこつ」も用いることを告げるのだという。
 昔風に言うなら「鉄拳指導」である。今の時代、この言葉を聞いただけで、眉をしかめる向きもあるかもしれない。しかし、時には「げんこつ」を用いてでも徹底的に「型にはめていく」そうだ。

 これを聞いて思い出したのが、能を大成した世阿弥が説いたと言われる「守」・「破」・「離」というプロセスである。まず、「守」というのは、基本となる教えを忠実に徹底していくことであり、ひとつのことに集中し、繰り返し継続しながら取り組んでいく段階のこと。自らを型にはめ、師匠の教えをしっかり守って、文字や言葉では伝わらないものも含めてしっかりと身につけて行き、さらに、そのことを堅苦しいと感じるエゴをも超えていく。

 「破」は、「守」で身につけた基本に自分のオリジナリティを加えていく段階。
 「離」は、指導者のもとから離れるという意味であり、「守」・「破」の段階で学んだことを生かして、自分自身のオリジナルの道を探究していく、という考えだ。

 このプロセスを経てこそ、その道の「一人前」と言いうるのだろう。
公教育の現場では、全てとは言わないが、「型にはめる」=「当たり前のこと」を教えず、「個性尊重」と称して「わがまま」を許容する風潮がままある。結果として「個性」が育つどころか「わがままの均一化」になっている。

 しかし、その風潮こそが、子ども達が「人の道」の「一人前」になることを阻害してはいないだろうか。
例え、世間が眉をひそめるようなことであっても、あえてやるというのが三嶋氏の若者を一人前の人間、一人前の職人にする「指導者の覚悟」であり、「当たり前のことを当たり前にやる」という「大人の姿勢」なのだ。

   レポート・日下部晃志
 
 
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