北九州市を中心にスーパー「アパンダ」などを経営していた「石原商事」(会社更生法)の元会長・石原浩二容疑者が、架空の増資を行っていた疑いが強まったとして、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、福岡県警捜査二課などに逮捕された。しかし、資産の増加は一切なかったもよう。
06年末に会社更生法を申請した後、(株)石原商事は最終的に(株)丸和(本社:北九州市小倉北区)の子会社になって再建を図っていたが、紆余曲折あった再建の過程で(株)石原商事の元会長・石原浩二氏の処遇が注目されていた。破綻直後から刑事責任を問う声が強く、今年初めに関係先に調べが入ったことが判明、その後も逮捕間近と囁かれていた。
そうしたなか、警察は新たに関係先に対し捜査を継続していた。エリアを広げて粘り強く調べていたようだ。「うやむやになったのでは」という関係者もいたが、長期にわたる警察の捜査により問われるべき責任の重さが改めて浮き彫りとなり、今回の措置となった。
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