★☆目次★★
01◆何故、自民市民クラブは新基本構想で100万人に拘ったのか?!
井上秀作市議会議員に聞く その3
02◆人口が減ってついに統合され無くなる
「門司高校」OBの嘆き
03◆「北九州市立文学館」のイベント・講座
01◆何故、自民市民クラブは
新基本構想で100万人に拘ったのか?!
井上秀作市議会議員に聞く その3
「新基本構想の案は、具体的な数値目標や課題解決のためのシナリオもなく、理念や統計データを並べただけの、失礼な言い方かもしれませんが、学生のレポートのようです。」
Q:北九州で仕事をしていて確かに働く場が少なくなっていると感じますし、中高年の人も若い人も地元で働きたいけど、その働く場がないという声をよく聞きますね。
井上:先日も私の友人が北九州に戻って働きたいという相談があり、地元で探したのですが見つからず、結局福岡で就職したということがありました。
地元の高校や大学を出ても、この北九州には限られた働く場しかなく、多くの若い人が出ていってます。
また中高年になってUターンしようと思っても、仕事を得られる条件はもっと厳しくなっています。
とにかく企業誘致をもっと積極的に行い、地元企業の育成に本気で取り組むことが北九州市にとって一番の課題なのです。
前の議会で私は北橋市長に、「今年は企業誘致のため100社回って下さい」とお願いいたしました。
市長もそれに対して積極的に自分も動くと約束いただきました。こういう企業誘致は、ただ話が来るのを待っていてはダメです。市長も議員も役所のスタッフも一丸となって動き、企業の情報を取ってこなければ決して成功するはずがありません。
ある執行部のスタッフは、「企業進出の話は政令都市でもまず県に話が来るから、それを聞いてからでなければ動けない」というようなことを言っていましたが、そんな受身の感覚で企業を誘致しようなんて、大きな勘違いです。
Q:新基本構想の内容について、100万人都市を入れ込むかどうか以外ではどのようにお考えですか。
井上:本当はこの内容自体が一番の問題なのかしれませんが、これまで提示された内容を見る限りは、具体的な数値目標や課題解決のためのシナリオもなく、理念や統計データを並べただけの、失礼な言い方かもしれませんが、学生のレポートのようです。
データの分析は大切です。少子高齢化で人口が減っていく、100万人の人口は維持できなくなる、そういう予測は簡単です。
問題はこれからの北九州市政の核となる新基本構想として、その課題を解決しようとせずに、ただ人口が減っていくことを是としていいのかどうかです。
私たちの会派で話したのは、やはり北九州は100万都市維持を目標として、それを実現することで必ず活力ある都市作りができると判断した訳です。そしてその目標達成のために、いろいろな施策を打ち出していくことが、行政の責任であり、役割であるということは、当り前なことでしょう。
せっかく麻田さんなど優秀でやる気のある副市長を迎えているのですから、市の執行部はもっと行政の責任を自覚して、市民が「このシナリオなら北九州は元気になる!」と思ってもらえる基本構想案を練って、改めて提示していただきたいと思います。
<続く> 取材 松尾潤二
02◆人口が減ってついに統合され無くなる
「門司高校」OBの嘆き
人が減ると、教育にも影響が出てくることは明らかだ!北九州市の新基本構想にも、この事実を参考にして欲しい。まず下の3つの県立高校のホームページを見比べて欲しい。
小倉高校 http://kokura.fku.ed.jp/ 創立100年
東筑高校 http://tochiku.fku.ed.jp/ 創立110年
門司高校 http://moji.fku.ed.jp/m_frame.html 創立85年
ホームページの出来栄えも小倉高校、東筑高校と比べて門司高校は格段に劣っているが、問題は進学実績だ。
分かりやすい比較で今年の九州大学合格者数(現・浪計)を出してみた。
小倉高校62人、東筑高校67人、門司高校はわずか2人!
門司区は少子高齢化の波が続き、人口減少、特に若年人口の減少が大きいため、各校でクラス数の維持ができなくなり、この数年で県立高校の統合が続いている。
4校あった県立高校だが、門司高校と門司北高校が門司学園(中高一貫校)に、大里高校と門司商業高校が門司大翔館高校にと、段階的に2校に統合されてきている。
記者の母校、門司高校は旧制門司中学から続き、今年創立85周年を迎えているが、本年度の3年生が卒業と同時にその幕を閉じることになる。
また昨年、門司学園・中高一貫校の高等学校部門がスタートしたと同時に、それまで門司区内の中学生は基本的に県立では門司区内の高校しか受験できなかったのが、小倉北区、小倉南区、戸畑区と同じ学区に統合され、門司区内の中学で成績上位の子ども達は、より進学実績のいい小倉高校や戸畑高校に流れていく結果となっている。(これまでも一部は、小倉高校に越境入学していた事実はあるのだが)
一方、人口の増えている八幡西区を学区とする東築高校は、東大、京大、九大の合格実績では小倉高校を凌ぐ勢いである。
30数年前のことを思い出すと、北九州地区の公立高校で進学校として小倉高校が飛び抜け、次に東築と門司、若松、戸畑が並んでいた。
国公立の有名大学ばかりが子どもの進学にとって一番いいとは言い切れないだろうが、そういう大学への合格実績は、それぞれの高校の学力を見るバロメーターであることには間違いないだろう。
(オマケの一言:キレイ事の教育論を語っている人物も、自分の子どもには有名大学進学を望んでいるように思えるのだが。)
とにかく、人口が減れば、その地区の教育レベルも下がり、教育熱心な家庭ほど他の地区に流れていってしまうことは間違いない。
そんな教育的視点で考えて、あなたは人口の減っていく街と、人口が増えていく街、どちらに住みたいですか?
取材 松尾潤二
03◆ 「北九州市立文学館」のイベント・講座
<第5回 対談「自分史を語ろう」>
作家で「北九州市自分史文学賞」の審査員でもある館長・佐木隆三が、対談を通してゲストの「自分史」を紐解き、人生に刻まれたドラマと自分史文学の魅力に作家の視点から迫る。
ゲスト: 吉岡稔真氏(元・競輪選手、解説者)
プロフィール:1970年、小倉南区に生まれる。日本競輪学校卒業後、1990年4月7日に小倉競輪場で初出走。1992年に日本選手権、競輪祭、KEIRINグランプリを制し、当時の史上最高賞金額1億9002万円を獲得する。数々のGⅠタイトルを含む通算586勝をあげ、2007(平成19)年1月に引退。今年2月、北九州市民スポーツ大賞を植木通彦氏(競艇)とダブル受賞。競輪解説者として活躍しながら後進の育成にいそしむ。
日 時: 平成20年7月9日(水) 14:00~16:00
場 所: 北九州市立文学館1F交流ステージ
定 員: 先着50名(定員になり次第、順次締め切り)
申 込: 6月3日(日)10時より、電話での予約受付開始。
参加料: 無料(但し、入館料が必要)
<第27回 林芙美子忌の集い>
没後57年を迎える門司生まれの作家・林芙美子を偲ぶ会。
北九州市の劇団「紅生姜」の俳優・山口恭子さんによる北九州市立文学館文庫「林芙美子短編集」の朗読会も行われる。
日 時: 平成20年6月22日(日) 10:00~12:00
場 所: 小森江西市民センター(門司区矢筈町5-42)
定 員: 先着100名
問合せ先:教育委員会「北九州市立文学館」
TEL:093-571-1505 FAX:093-571-1525
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