東証二部に上場する久留米市の「梅の花」は、今後、使用する食材の主要品目を国産に切り替える。切り替えるのは野菜などが中心で、すでに同社の看板メニューである湯葉の原料をカナダ産から福島県産に切り替えた。中国産毒ギョーザ事件に端を発した消費者の食の安全性の高まりに配慮した形だ。
また、併せて梅の花のほか、傘下に収めた寿司のテイクアウト業態の古市庵も含めた使用食材の添加物の使用も規制する。同社は2008年9月期の中間決算で、古市庵グループを傘下に収めた事もあり、前年3月の中間期比で+44%となる149億3,800万円を計上した。
しかし、古市庵のデリバティブ取引による評価損2億3,800万円を計上などしたため、中間(当期)純利益は▲7億3,700万円と、前年中間期の4億1,900万円より大幅なマイナスとなった。食の安全、安心対策を強化することで、更なる集客の増加などを図り、最終の決算で増収増益を目指す。
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