積水ハウス(株)のライバル大和ハウス工業(株)は、2009年3月期の決算見通しを5期連続の増収増益、営業利益で950億円と過去最高益を更新する見込だ。2011年度(平成23年度)の売上高は、2008年度比1,048億円増の1兆8,500億円、営業利益259億円増の1,150億円の目標を掲げている。
主力の住宅事業は、2008年3月期が1兆0,043億65百万円(前期比3,804億67百万円増、営業利益5億72百万円増)に留まったが、得意の商業建築事業が売上高で350億42百万円増加、営業利益は35億74百万円増と寄与した。
同社は来期09年3月の住宅事業予想を9,700億円と△3.4%強の減収、営業利益は455億円、15.4%の減益を見込むものの、商業建築事業の売上げが523億円程伸び、営業利益を約140億円押し上げる予定だ。その他の事業も増収増益を見込んでいる。
財務面でも、積水ハウスが販売用土地の買い付けで借入金を大幅に増やし販売面で苦労しているのを尻目に、遥かに健全性が高い。住宅関連一本槍の積水ハウスの脆弱性が露わになるのに比べ、総合力に勝る大和ハウス工業の潜在力がますます顕在化してくるのは間違いない。
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