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MAXふくおか市政ニュース

MAXふくおか市政ニュース 2008/6/16
MAXふくおか市政ニュース
2008年6月16日 19:00

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  ▼▽ 本日の記事・目次  ▽▼
  
  ▼01 こども病院人工島移転再考 その2
       「広さ・快適さ」よりも「緊急性」を
  
  ▼02 崩壊する介護 4
       「事故報告書」が語るストレッチャー転落・死亡事故
  
  ▼03 吉田市長に抗議と要求書を提出
       こども病院の移転をめぐって
       ~博多湾会議とこども病院の人工島移転中止を求める会~

 
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▼01こども病院人工島移転再考 その2
   「広さ・快適さ」よりも「緊急性」を

ネットIBチャンネルで「お母さんたちの声」配信中
https://www.data-max.co.jp/2008/06/post_1581.html

子ども病院の人工島への単独移転に関して、こども病院に関わる「当事者の声」をお届けする。はじめは、「こども病院の人工島移転を考える会」で活動するお母さん達の生の声だ。代表である佐野寿子さん、そして、平岡加代弥さん、横尾真理子さんに、こども病院を利用する親の立場から単独移転についてどう考えるのかを話していただいている。
ネットIBチャンネル(https://www.data-max.co.jp/netib.html)において本日より配信しているので是非ご覧いただきたい。
 
求められる「緊急対応性」

お母さんたちからは、配信中の話以外にも「こども病院が人工島では困る」という理由について、いくつか聞くことができた。その最大のものは、やはり「緊急対応性」である。こどもの命が一分一秒を争う事態になったとき、人工島では遠く、道路も混雑しているのではないか、という懸念だ。

 親の立場からすれば当然である。いや、親ならずとも、病院の立地に関して、最優先されるべきは「緊急対応性」であることは理解できるだろう。人の命を救うことが病院の最大の使命であることを考えれば、こども病院の機能を整備・拡張するからといって、わざわざ救急搬送や通院に時間のかかる人工島に移転する道理はない。

 ところが、この問題の方向性を導くはずの要路の人物が以下のような発言をしている。「市民の皆さんや福岡市にお願いしたいことは、場所や経営形態などを考えるときに、皆さん今の、現在の子供病院の感覚でしか考えていないのではないでしょうか。5年先、10年先の病院、医療体制を考えてもう少し夢を膨らませていただけたら、と思います。市の方でもそのような情報を市民の皆さんと共有できるようなキャンペーンをはっていただけたら、と思います。ただただ、今のままで便利なところがいいとか、そういう議論のレベルで現状のままでいくというのはちょっとつらい思いをするんじゃないかなと思います。もっとすばらしいこども病院ということになりますと、広いところです、といろいろ夢が広がっていきます。学校もできるし、それからパークもできるし、ファミリーハウスとかもできる。そういうことを考えますと、こどもの国、こどもの村ということにもなりますので、そこのところも少しお考えいただきたい。病院の「院」というより、こどもの「園」という感じですね。そういう感覚にしていただくと、隔離されていなくて、広々とした感じになっていくんじゃないかなと思いますので、もう少しそういうふうなキャンペーンをされたら市民の皆さんのご賛成も得られるんじゃないかなと思います。」
 信じがたいことだが、今年3月の「第3回病院事業運営審議会」における水田委員長(九大病院長)の発言である。(つづく)

                    日下部晃志

 
 
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▼02崩壊する介護 4
   「事故報告書」が語るストレッチャー転落・死亡事故

 結果的に刑事事件にまでなったストレッチャーからの転落・死亡事故だが、事故を起こした特別養護老人ホーム「L」から福岡市に提出された「事故報告書」を一読すると、不自然な点が多い。

 まず、先述したとおり、<事故の内容及び経緯>からは、転落時に介護職員が何名いたのかがはっきりしない。「介護職員が移動用ストレッチャーのサイドバーを下げた状態で反対側へ移動したため、ストレッチャーから転落する。」と記されているだけで、これでは介護職員は1人しかいなかったとしか読み取れない。

 施設によっては、何人もの入浴をたった一人で終わらせる場合もあるというが、被保険者の立場からすると「満足なサービス」とはとてもいえない。要介護度5の入所者を入浴させるのに1人で対応するということ自体、無理があるのではないだろうか。そういった意味からすると、「人手不足」の現状が招来した事故なのかもしれない。

 次に、「移動用ストレッチャーのサイドバーを下げた状態で」というくだりに注目してみたい。入浴用ストレッチャーに移す際の事故であるから、ある時点で転落防止柵であるサイドバーを下げなければならないのだが、介護職員は、先にサイドバーを下げて移動している。当然、自身の身体と逆方向への入所者の転落を止めることはできない。専門家に聞いたところ、絶対にやってはいけない行為だという。単に手抜き介護、不注意といった言葉で済まされることではなく、介護サービスと呼ぶに値しないものであろう。

 介護職員は人の命を預かっている、という意識が欠如していたとしか思えない。介護サービスの質の低下を憂える声は少なくない。それは、介護現場の職員の質の低さや人員不足に由来するものでもあろうが、一方では、施設を運営する法人そのものに問題があると指摘する関係者も多い。そして、この事故はまさに運営法人そのものの体質が問われる事件となるのである。

 事故報告書の「事故発生時の対応」欄には、「○○○病院へ搬送する」(○部分は市役所が黒塗りした部分)とだけ記されている。<治療の概要>にも、「○○○病院へ搬送する」としか書かれていない。119番通報や救急搬送といった記述は一切ないのである。ストレッチャーから転落して頭部を強打したことは「施設にて頭部止血処置、バイタルチェック」との記述からも明らかである。にもかかわらず、この特別養護老人ホームは、救急車による搬送を行なわず施設の車で「協力病院」へ運んだというのである。

 特養「L」は中央区、そして協力病院「S」は城南区のはずれである。お粗末な介護サービスによって転落事故を引き起こしながら、遠方の病院まで悠長に自家用車で搬送する神経は理解に苦しむ。なぜこうした杜撰な、そして人命軽視の「介護サービス」が行なわれたのか?(つづく)

 
 
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▼03吉田市長に抗議と要求書を提出
   こども病院の移転をめぐって

~博多湾会議とこども病院の人工島移転中止を求める会~

本日(16日)夕方、こども病院の人工島移転をめぐる市長の態度について、「博多湾会議」と「こども病院の人工島移転中止を求める会」は市長に対する抗議と要求書を提出した。
 両団体はこれまでの担当部局の回答ではなく、吉田市長名義の回答を要求している。

全文は以下のとおりです。

福岡市長                    2008年6月16日
    吉田 宏 様

                     博多湾会議
                       代表 荒木龍昇
                     こども病院の人工島移転中止を求める会
                       代表 脇 義重

市民を無視し、病院事業審議会を軽視し、こども病院の人工島移転を強引に進める市長に抗議する

 保健福祉局答弁と矛盾する市長発言
 さる9日、福岡市病院事業審議会(以下、審議会)は市立2病院のあり方を市長に答申しました。しかし、驚いたことに5月31日、市長は「こども病院の移転先は人工島を前提に考えている。そのためのの議案を9月議会に提出する」と新聞社に答えています。答申を待たずに、人工島へのこども病院の移転を決めていたこと、そのことを報道機関に伝えたのは審議会軽視です。しかも30日の審議会では保健福祉局は、答申を受けて市の病院基本構想を作成し市民に公表すると明言していたのですから、今回の市長発言は矛盾しており市民を無視しています。
 市長は選挙公約違反をしています
 問題はこれだけにとどまりません。市長選挙で「こども病院の人工島移転は見直す」との選挙公約を破棄したのです。「見直す」とは、こども病院を人工島に移転しないことです。市長は移転議案を9月議会に提出し、公約違反を口頭から実施に移そうとしていますが、こうした公約違反を看過できません。
 申し入れへの市長回答と矛盾します
 私たちの申し入れに対して5月29日、市長は文書で「新病院の整備場所に関しましては、現在、様々な形でご意見をいただいているところでございますが、本市としましては、これらの意見を参考にさせていただきながら、新病院の医療機能とともに、周辺のまちづくりや、経済性、敷地の活用性など、総合的な観点から、整備場所を決定してまいりたいと考えております。」と回答しています。市長は私たちには、整備場所は未定であると答えておきながら、報道機関には整備場所は人工島だと明言したのは二枚舌であり、市民を愚弄しています。
 整備場所を諮問しなかったのは審議会軽視です
 9日の答申を受けて市長は「市の検証・検討結果がベースであり、今の時点でも変わらない」と人工島への移転を改めて強調しました。整備場所の議論を抜きにしてはこども病院の医療と経営のあり方は審議できないはずですから、市長が病院の整備場所を諮問しなかったことに問題があったのです。それとも市長は、人工島移転は既定方針だから、敢えて諮問しなかったのでしょうか。それなら、審議会の存在を蔑ろにしたことになります。もっとも、今回の答申について審議会はもどかしさを募らせ「人工島移転を前提としたものではない」旨敢えて表明しました。
 こどもの命を犠牲にして、人工島破綻救済のために移転していいのですか
 小児医療には待ったがききません。どうしても改築が必要なら、どうして、現地で建て替えてほしいという患者の家族の声を汲み取らないのでしょうか。こどもの命を犠牲にして、破綻した事業救済のために人工島に移転していいのですか。
 9月市議会に、こども病院の人工島移転議案を提出しないよう求めるとともに、改めて次ぎのことを求めます。
 ①選挙公約を守ってこども病院の人工島移転はやめる
 ②改築については患者とその家族、医師や看護士、市内の小児科などの当事者、公募市民が参加するラウンドテーブル方式によって再検討する
 
 
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