6月10日、大和ハウスリート投資法人は東京証券取引所への上場を中止した。5月19日に同取引所から承認を受け、6月19日に上場する予定だった。
総合型REIT(不動産投資信託)として、大和ハウス工業と大和リースがスポンサーとなり、商業施設や物流施設など15物件の計1001億4900万円の規模での上場を計画していた。投資法人へ売却を予定していた物件の運用方針は未定。
承認から1ヵ月も経たないうちの上場取りやめについて、同社はREIT市場を取り巻く厳しい環境を理由としている。冷え込みが激しいREIT市場からの撤退は、大怪我をする前の英断だったかもしれない。
福岡でも多くの物件を手掛け、過去最高益を更新する見込みもある同社の勢いに、冷や水を浴びせる結果にはならずに済みそうだ。ただし、業界環境が厳しいのには変わりはないが。
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