▼▽ 本日の記事・目次 ▽▼
◆01 中田宏横浜市長 福岡市で講演/自治体経営について語る
◆02 改革派前市長による希望の提言(4) 木下敏之前佐賀市長
何を優先するか-1
◆03 対アジア拠点空港としての北九州空港整備考 その52回
北九州商工会議所会頭・TOTO(株)会長 重渕雅敏氏(2)
15日正午より、福岡市中央区天神の都久志会館で中田宏横浜市長の講演会が300名を超える来場者で行なわれた。
同講演を主催したのは中田宏氏の政治活動を支援する「万縁の会福岡支部」(代表・石川元則 福岡市中央区大名)のメンバーで、今年で3度目となる。
今回中田氏は、横浜市における行政改革の内容を中心に講演。
氏が市長へ就任する以前、横浜市内の70歳以上の高齢者には無条件で配布されていた公共交通機関無料で利用できる敬老パスの取得に制限を加えたことによって大変な反発を喰ったこと。
その他、各区に1ヶ所あった水道局の営業所の2区1ヶ所への統合。市民が排出するゴミの分別を15分別し、当初大変な反発を受けたが、これによって市内に7ヶ所あったゴミ焼却場を5ヶ所に減らし年間30億円以上の節約を実現したことなどの事例を紹介した。
これらの事例を通じて中田氏は、政治家は決断をするのが仕事だ、一時的な反発を乗越えて、将来のために決断をおこなわなければ政治の存在は無意味だ、などと語った。
(レポート・清田進)
行政コラム・改革派前市長による希望の提言(4) 木下敏之前佐賀市長
《何を優先するかー1》
■山積する課題
これまでの3回の記事で、なぜ佐賀市役所の改革を急いだか?それは、人口減少、特に働く世代の人口減少がとても佐賀市に厳しいものだったからということを説明しました。では、市長就任後、すぐさま少子化対策に全力をそそいだかというと、そう簡単ではありませんでした。
当時の佐賀市が抱える課題は、他にも沢山ありました。毎年、市役所の借金が増えていっていること。それにもかかわらず、第3セクター方式の商業ビルの開発や土地区画整理、あまり必要のない新たな道路の建設、300億円のごみ焼却炉の建設、衰退する中心商店街、全く手のつけられていない行政改革。保育所に入れなくて、順番待ちをしているたくさんの保護者。主要産業は公共事業依存の建設業しか産業がないこと。
ある程度は、予想はしていましたが、就任後にすぐに行った事業説明を聞いて、外から見ていてはとてもわからない課題が山ほどあったことに、びっくりしてしまいました。
課題は大きく分けて次の4つでした。
1.バブルの考え方に染まった事業によってもたらされる税金の無駄遣いを
どのように食い止めるか
2.これからも人口が拡大していくという前提で計画された事業を、どのよ
うに人口減少時代にあったものに見直していくか
3.主要産業が公共事業に依存する建設業しかなく、それに変わる産業をど
のように育てていくか
4.目標管理はいうまでもなく勤務評定すら行われていなかったずさんな経
営をどのように近代化していくか
つづく
★木下敏之前佐賀市長講演、「財政破綻を防ぐための体験的自治体経営論」
6月26日(木)福岡市内にて
〔詳細〕https://www.data-max.co.jp/2008/06/05/080605_kinoshita.pdf
120回連載★対アジア拠点空港としての北九州空港整備考 その52回
★☆” 躍動するアジアと北部九州都市圏 国際拠点空港としての空港整備を
北九州商工会議所会頭・TOTO(株) 代表取締役会長
重渕 雅敏 氏に聞く (2)
「アジアの玄関口としての機能を十二分に発揮する空港機能の整備は、北九州・福岡両都市圏経済にとって喫緊の課題だ。それは、九州一円から西日本一帯で主導的立場にある両都市の責任でもある」と説く重渕北九州商工会議所会頭。躍動するアジアの都市間競争のなかにおける北九州空港の位置づけについて聞いた。/聞き手:弊社代表 児玉 直
《躍動するアジア 迫られる空港整備2》
児玉/
「ものづくりの復活」という点からか北九州都市圏が力強い変化を遂げているということをここの所実感します。そのような中で、海外に目を転じれば躍動するアジア経済があり、人的交流も増える。一方で国境を越えた都市間競争も激しい。
このアジアのパワーを九州にも呼び込み、また競合に挑まなければならないのですが、その出入り口としての空港というインフラの整備が今一つ立ち遅れています。
重渕/
そのような近隣の動きに対応するために、東から成田空港、中部、関空と並べて、もう一つ、アジアに直近の九州北部に周辺諸国の空港に負けない充分な機能を有した空港を整備することが明日にでも必要です。
その実現は、北九州・福岡両都市圏にとって喫緊の課題であり、九州地域を牽引し、西日本一円に影響を持つ両都市の責任ともいえます。独立行政法人国際観光振興機構の調査によると、2007年に日本を訪れた外国人旅行者(推計値)は前年比13.8%増の834 万9,000人で4年連続、過去最高を更新しています。
これらの数値の中心は中国、台湾、韓国などからのものであり、アジアに近接するという立地から九州を経由しての入国数の伸びがひときわ高いようです。
観光面を見ただけでもアジアからの人の流入の激しさを実感させられるわけですが、ビジネスも含めて、このパワーを受け入れるゲートとしての空港機能の拡充をこの北部九州で急ぐ必要があります。
つづく(文・構成 清田進)
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