創立60周年を迎える(株)オーレック。農業管理作業機をはじめ、各種草刈機、芝刈機、耕うん機などの製造販売を行ない、業界のパイオニア、リーディングカンパニーとして躍進を続ける。農機具業界全体の売上が落ち込みを見せるなか、同社は毎年順調な伸びを見せている。その好調な社業を支える今村社長には、本業とは別の顔がある。博多21の会教育委員会委員長としての顔だ。
COMPANY INFORMATION
所在地:福岡県八女郡広川町日吉548-22
設 立:1957年7月
資本金:9,500万円
TEL:0943-32-5002
URL:www.orec-jp.com
学校選択制
―博多21の会と、今村社長が委員長を務めておられる同会教育委員会についてお聞かせ下さい。
今村 博多21の会は、福岡に活動基盤を持つ経営者と文化人を中心にした会です。私利のみに走らず公利を考える経営を基軸に、お互いに切磋琢磨しながら、地域の発展とともに福岡から九州、そして日本を代表するような企業を目指そうという理念のもと、1986年に先輩方の手で設立されました。同会には総務広報、文化、交流、教育、経営、都市ビジョン、空港委員会の7委員会があります。
私は、教育委員会の委員長を2007年より務めています。現在、子供たちを取り巻く教育環境は危機的な状況で、待ったなしの改革が必要です。企業経営者としての知恵を活かして、そうした現状を改善しようという趣旨で活動しています。
―具体的な取り組みのひとつとして「学校選択制」があるようですが。
今村 教育環境と言うと、学校教育、家庭教育、社会教育とに大きく分けられますが、学校教育の改革を制度の面から実現しようと学校選択制の問題に取り組みました。学校選択制とは、通学校について保護者の意見を聞き、希望を反映して決める制度です。かたちとしては、市区町村内の全学校に自由に就学できる自由選択制、市区町村をブロックに分け、そのなかで自由に選べるブロック選択制、隣接する区域内の希望する学校を選択する隣接区域選択制、認定された特定の学校について通学区を超えて選択できる特認校制、決められた特定地域の児童・生徒のみが学校選択を認められる特定地域選択制などがあります。
つづく
※記事へのご意見はこちら