6月27日、ホテルオークラ福岡、4階平安の間で福岡銀行グループを統括する、(株)ふくおかフィナンシャルグループの株主総会が開催された。
満杯の会場で、一般株主から、
(1)親和銀行の買収に当たっての株式評価が760億円とされているのに、のれん代として1200億円計上されているからには、それ相当の超過収益があるのか。
(2)期末後下方修正を行っているが何故か。
(3)期末配当が2円50銭とこれまでより減少している。その経営責任は取るのか。
など鋭い質問が投げかけられ、配当金減少の質問時には、ほかの株主達から拍手が沸き起こるなど、谷議長等も回答に追われた。
★連結決算内容は、経常収益2,777億95百万円、経常利益258億65百万円、純利益12億52百万円。預金残高10兆1,074億円、貸出残7兆9,774億円。
各銀行単体の業績は、福銀を除く2行では、不良債権処理や有価証券評価損などにより、大赤字が引き続き発生している。
福岡銀行純利益 : | 174億17百万円 |
熊本ファミリー純損失 : | △156億35百万円 |
親和銀行純損失 : | △1,024億30百万円 |
株主総会は、グループ会社全体、個別銀行の業容を説明するビデオが冒頭から放映され、引き続き、議長によって決算説明、質疑応答、決議事項の議案提出がなされるという、全体的には普通の株主総会であった。
質疑応答では、株主からの質問に対して議長や担当役員が一方的に回答後、質問者が納得せぬまま、司会者が次の質問者に当てるとは如何かと思われた。
これまで株主総会の会場は、福岡銀行本店の大会議場で行われていたが、今回、フィナンシャルグループとなり初めての株主総会会場を、ホテルオークラに移し開催された。欲を言うならば、臨時会場であろうと6月完成したばかりの大手門の新本社ビルで開催して、お披露目すべきではなかったろうか。