▼▽ 本日の記事・目次 ▽▼
◆01 ピアス工場跡地の転売先は決定済みか!?(2)
柳川市議会6月定例会で、市長が牽制球?
◆02 改革派前市長による希望の提言(5) 木下敏之前佐賀市長
役所の無駄を洗いざらい公開−2
◆03 対アジア拠点空港としての北九州空港整備考 その55回
北九州商工会議所会頭・TOTO(株)会長 重渕雅敏氏(5)
ピアス工場跡地の転売先は決定済みか!?(2)
柳川市議会6月定例会で、市長が牽制球?
白谷議員は納得せず、「市民に負担をかけるかもしれないので請求金額については知らせていくべきだ」と主張。市側は調停中を理由に明らかにすることを拒んだ。
また、白谷議員は「旧水路以外の土壌について調査する意思があるのか」と質問。副市長は「ほかの土地についても汚染があるかもしれないから調査してくれ、という仮定の質問には答えられない」と回答。数度にわたる同議員の質問に対しても「仮定の問題」として答弁を拒否した。
議員はさらに、「アスベスト問題は市長の不注意で起きた問題だ。購入する時に十分に調査すれば防げたことだ。土壌についても同様である。慎重な対応が必要だ。同じ問題が今後も起きる懸念がある」と市長に質問。
石田市長は「旧大和町時代に議会の同意を得て買収した。これまで3年間議論してきた解決していないのは残念である。早く解決して次の展開を考えたい。市民に損害を与えないように売り渡したい」と答弁。市長は、質問に答えるのではなく、跡地の転売をにおわす発言をおこなった。
白谷議員は、再度「土壌問題は瑕疵担保責任があると考える。すべて調査して問題がないことを示すべきだ」と迫った。市長は思わず「調査する」と答弁。議員が確認を求めると「さきの議員全員協議会で土壌調査は終わりということになっている」と言い直した。
(この発言の真偽を確かめるべく舞台は本会議終了後の全員協議会に移された。)
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17日のピアス跡地をめぐる市長答弁は奇異なものを感じた。
これまで跡地の売買をめぐる答弁はみられなかったが、なぜ今回はこうなったのか。おそらく、ピアス問題の幕引きを狙った確信犯的発言であろう。発言をすることで議会の反応をさぐる狙いもある。「旧大和町の問題だから早く片付けろ」という市長支持の議員を固め、反市長派議員の離間を誘う狙いも込められている。もちろん、来年の市長選での再選が目的である。
このことをさらにはっきりさせる発言が18日に市長からあった。市民の利益や行政の信頼などとは無縁の石田市長の政治姿勢を追及する質問は矢ヶ部市議からも行われた。
この日は、梅崎和弘、矢ヶ部広巳、熊井美千代、古賀澄雄、白谷義隆議員が質問した。
行政コラム・改革派前市長による希望の提言(5) 木下敏之前佐賀市長
《役所の無駄を洗いざらい公開》
~市長公用車の廃止/佐賀市営ガスを33億円で売却−2~
■役所の無駄を洗いざらい公開
当時は、「行政改革懇話会」などという名前の、お茶を飲みながらのんびりお話するような名前の会議がありましたので、直ちに編成を変えました。役所の場合は、人選を見ると、その首長がどの程度本気で取り組むつもりかが見えてきます。わたしは、はっきりモノを言っていただける企業経験者と、行政の裏も表も知り尽くした元役人の大学教授などを委員に起用して、問題点を全て洗いざらい表に出してもらうという方法をとりました。
佐賀市役所は行政改革に手がついていなかったので、次から次に改めるべき点が出てきました。
・職員の勤務評定が行われていない。
・「わたり」という、本来もらえる額以上に給料をもらうおかしな慣行がある。
・現業職員は、国の同種類の職員と比べて30%も給料が高い。
・民間委託がほとんど進んでいない。 等々
それを受けて、行政改革推進会議は、次から次に改善すべき方向を打ち出してくれました。もちろん私も、一度も欠席することなく傍聴しました。本当に重要だと思うものは、市長が挨拶して退席するのではなく、できるだけ傍聴するということが大事です。委員も、担当職員も本気になってくれますので。
結果として、ごみ収集、学校給食、市立保育所、焼却炉の運転管理などの民間委託を進めましたが、私が落選したので、現業職員が国より30%も高い給料を取っている問題や、課長補佐以上の割合が高すぎる問題は今も改善されないままです。
つづく
★ 木下敏之前佐賀市長講演、「財政破綻を防ぐための体験的自治体経営論」
6月26日(木)福岡市内にて
〔詳細〕https://www.data-max.co.jp/2008/06/05/080605_kinoshita.pdf
120回連載★対アジア拠点空港としての北九州空港整備考 その55回
★☆” 躍動するアジアと北部九州都市圏 国際拠点空港としての空港整備を
北九州商工会議所会頭・TOTO(株) 代表取締役会長
重渕 雅敏 氏に聞く (5)
■ペア空港として北九州・福岡両空港の活用を −2
聞き手/弊社代表 児玉直
児玉/
ところが、日本の航空政策には戦略がありません。会頭が指摘されるような九州全体や西日本一帯を考えての空港に関する議論や、アジアのパワーを取り込む方向での空港整備といった視点が抜け落ちて今日まできました。
日本の空港整備がそのような、言ってみれば無策の状態で行われている一方で、近隣のアジア各国は急速に空港を整備してきました。
重渕/
この10年が勝負です。福岡空港を第一福岡空港とし、北九州空港を第二福岡空港と呼んで整備してもいいわけです。空港に対する政策は勿論、国際社会における戦略が欠けているわが国の対外政策全体を転換しなければ追い上げてくるアジア諸国に敵いません。
つづく(文・構成 清田進)
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