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ベルシステム24の社長が解任 クーデター関係者の人生模様 (上) | 東京レポート
特別取材
2008年6月24日 14:30

 クーデター事件から4年。今度は社長解任事件が起きた。コールセンター最大手、ベルシステム24(以下、ベル24)は5月27日開催の定時株主総会で、筆頭株主の日興プリンシパル・インベストメンツ(以下、NPI)が全9人の取締役のうち園山征夫社長(64)ら6人の取締役と監査役1人を解任。新社長には、東京三菱銀行出身で、外資系コンサルタント会社のブーズ・アンド・カンパニーに勤務経験がある内田亮氏(49)が就いた。上場廃止となっているため大きなニュースにはならなかったが、ベル24は日興コーディアルグループが外資の軍門に下るきっかけをつくった伏魔殿。すべては、4年前のクーデター事件から始まった。

社長解任事件

 まず、社長解任事件に触れておこう。ベル24は5月7日の臨時取締役会で、園山社長ら取締役、監査役を選任する議案を決め、株主に通知。臨時取締役会には、株式の9割超を保有するNPIの社外取締役が出席し、議案に賛同した。しかし、NPIが5月27日の株主総会の当日になって新経営陣を提案。園山社長ら旧経営陣は解任、追放された。

 この社長解任の背景には、NPIが米シティの傘下に入ったことがある。ベル24の親会社はNPI。NPIは米金融大手シティグループが完全子会社化した日興コーディアルグループと、シティ日本法人の両持ち株会社を5月1日付けで合併させた日興シティホールディングス(HD)の100%出資の投資子会社となった。ベル24は日興シティHDの孫会社なのだ。

 米サブプライムローン(低所得者向け高金利融資)関連の損失で経営危機に陥ったシティは約41兆円の資産売却計画を打ち出した。日本でも非中核事業を売却する。売却対象とみなされているのがNPIである。シティバンク銀行などの銀行業務を傘下に置いた時点で、日興シティHDは銀行持ち株会社として日米の銀行法によって規制されるので、投資子会社を持てないためだ。NPIの旧経営陣と親密な関係にあったベル24の園山社長らを解任したのは、NPI=ベル24を売却する布石だと解説されている。

 突然の解任劇によって、ベル24の社長として21年間君臨してきた園山体制は崩壊した。

つづく

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