最近、中国産野菜の評判が良い。以前よりも安全になっていると言われるが、これは厳しいチェック体制にある。まず、物を出荷する際、中国の港で1回目の検査を行なったのちに、海を渡る。そして、日本に着いたら、日本の港で2回目の検査を行なう。これらの検査を通過したのち青果市場に送られて、ここでも検査が行われる。最低3回の検査を経て、小売店に並ぶのである。3度の検査を経た野菜を「安全じゃない」という消費者は少なかろう。
ちなみに国内産の野菜は、市場に流通するための検査は行なわれない。最近ブームの路上や産地直売所の野菜が安全かといえば、正直、疑問符が付く。近隣の農家が納品する野菜は、一度も検査を受けていないものが多いからだ。形の悪さや虫食いのある野菜を目印に、安全な野菜を確保する日は当分続きそうだ。
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