★☆目次★★
01◆北九州版スタート特集
「地元国会議員/候補に北九州の経済産業政策を問う!」
第6弾 国民新党 自見庄三郎参議院議員に聞く その2
02◆北九州を元気にするには―トップインタビュー
株式会社アイム・ヒアー 大内義昭代表取締役に聞く
03◆あの有名作家が書いた「法則研究本」!
~成功は「引き寄せ」られるか~
01◆北九州版スタート特集 「地元国会議員/候補に北九州の経済産業政策を問う!」
~第6弾 国民新党 自見庄三郎参議院議員に聞く その2~
「文明の変化は冷酷で、時代の変化についていけなければ、都市間の格差も広がり、置き去られていく可能性がある」
Q/
自見議員は通産政務次官や郵政大臣を務められ、産業政策ではかなり進んだ考え方をもってらっしゃるようですね。
自見/
私は、最近の産業構造の変化をしっかりとらえて地域の経済も発展させていくべきだと考えています。北九州の経済は、これまで重厚長大型産業が大きなウエイトを占めていましたが、今は鉄鋼業界が好況だと言っても、いずれアジアなど発展途上国に重厚長大型産業は移らざるを得ない「大きな流れは変わらない」と思います。やはり「より付加価値の高い産業をこの北九州に育成していくこと」が大切だと私は考えています。
北九州にはロボット開発のテムザックのようにオリジナリティのある技術を持つ会社があります。もう何年か前ですが魚町の銀天街で、そのロボットの歩行実験を行っていた時に、警察から道交法違反・電波法違反と問題を指摘され、私は逆にこうした技術研究をもっと進めさせるため通産省などに掛け合い、路上で実験ができるように「ロボット特区」を日本で初めて実現させたのです。せっかく北九州が「ロボット特区」発祥地なのに、今は福岡の方が「ロボスクエア」を作ったりして、ロボットの実用化に熱心に思われるのが残念です。
また北九州には世界に誇れる「ギガビット」(正式名:北九州情報通信研究開発支援センター)がAIMの中にあります。
これは私が郵政大臣の時に全国で3箇所のうちのひとつとして設置を決めたものですが、現在は10ギガにバージョンアップされた光ファイバーによる列島を縦断する情報新幹線のメイン基地と言えるものになっています。このギガビットは、全国の多くのプロバイダーが利用している他にも、いろいろな長距離通信の実験に使われています。更にギガビットはアメリカにもつながっていて、北九州は日本のシリコンバレーになれるインフラを持っているのです。
ネットワーク社会の進展は、文化が変わるというよりも、文明が変わるほどの大変革を起こしています。コンピューターのダウンサイジングで、かつての大型コンピューターと比較しても能力は1万倍になり、光ファイバーでさらに1万倍の情報が入ってくるようになっています。
文明の変化は冷酷で、時代の変化についていけなければ、都市間の格差も広がり、置き去られていく可能性があります。北九州は、この都市間競争に生き残りをかけて、より高付加価値の産業を育成する戦略を練っていくべきだと思います。そのひとつが、北九州を「高度医療センター」としてアジアのメディカルセンターにすることが考えられます。
取材 松尾潤二
つづく
02◆北九州を元気にするには―トップインタビュー
株式会社アイム・ヒアー 大内義昭代表取締役に聞く
「戸畑のあやめが丘小学校で、雨上がりの夕方で輝く光のせいか、子ども達の無数の足跡が校庭に残っていたのが見えて、とてつもない安堵感を覚え、何かに追われて作る音楽の世界から解放された気分を持てたのです。」
I’m HereCO.,LTD/九州アーティスト学院のスタジオで
(株式会社アイム・ヒアーのサイト http://www.imhere.co.jp/ )
大内義昭代表のプロフィール
1960年3月北九州市八幡西区黒崎生まれ
1980年に福岡でライブ活動を始め、84年プロデビュー、86年からは作家としても活動、87年に小比類巻かほるに提供した「HOLD ON ME」が大ヒット、中森明菜、光ゲンジ、TAEKO他多数のアーティストやTV-CM、ゲーム、アニメ音楽、映画音楽、ドラマ主題歌をプロデュース
94年には藤谷美和子との『愛が生れた日』でミリオンセールスを記録
同年には、北九州市政35周年記念のイメージソングを作詞作曲
99年に北九州発の音楽制作会社㈱アイム・ヒアーを設立、九州アーティスト学院の学院長も勤め、北九州で若手アーティストの育成に力を入れている
Q/
大内さんのように日本のミュージックシーンのトップを走っていた方が、北九州を拠点として音楽制作を手掛けられ、若手の育成に力を入れるようになった経緯をお聞かせいただけますか。
大内/
元々、私は黒崎生まれですからUターン組だと言えるのかもしれませんね。80年代に音楽家としてデビューして、自分自身もスポットライトを浴びましたが、途中からは曲作りの裏方に回ってお陰様で多くのヒット曲を出すことができました。
皆さんはご存知かどうか分りませんが、最近の楽曲作りは会社として組織的に行っており、多くのスタッフの共同作業となっています。ヒット曲の分析チーム、パソコンの技術スタッフ、音作りのアレンジャーなどスタジオを構え、完璧な組織の中で、私もヒットを続けなければならないプレッシャーの下で東京を中心として10年ほど、90年代後半まで活動しておりました。
日本の音楽業界でトップを走り続け、逆にちょっとでもオリコンのチャートが落ちると不安になり、ストレスを感じることもありました。
そんな時、ちょうど10年ぐらい前ですが、北九州市政35周年のイメージソングを依頼され、北九州に何度か通うようになったのです。更に北九州市市民文化奨励賞も受賞して、いろいろな方との出会いもあったのですが、実は北九州に戻ろう!と思ったのは、戸畑の「あやめが丘小学校」の校歌を依頼され、校庭を見て回っていた時の体験が、一番大きかったかもしれません。
東京で仕事をしていた時と比べて、大変失礼ですが、小さな予算で校歌作りを依頼され、北九州のためにやってみようと引受け、実際にあやめが丘小学校を訪れたのです。
子ども達の顔を見て、校庭を回って、東京で忘れていた四季を直接感じたのですね。そして雨上がりの夕方で輝く光のせいか、子ども達の無数の足跡が校庭に残っていたのが見えて、とてつもない安堵感を覚え、何かに追われて作る音楽の世界から解放された気分を持てたのです。
自然とメロディーも降りてきて、「これが音楽だ」とあらためて思ったのです。その時に、お金やヒットを追い続けるのではなく、東京にこだわらず、少し距離を置いて音楽に関わっていこうと決心した訳です。
(あやめが丘小学校の校歌は下記サイトへ)
http://www.kita9.ed.jp/ayamegaoka-e/kouka.html
取材 松尾潤二
03◆あの有名作家が書いた「法則研究本」!
~成功は「引き寄せ」られるか~
北九州を代表する冠婚葬祭会社である(株)サンレー。その代表を務めているのが佐久間庸和氏であるが、佐久間代表は北陸大学客員教授でもあり、また「一条真也」の名前で数多くの本を出版している。
そんな一条氏の新刊がこのたび出来上がったようだ。タイトルは、「法則の法則」。
“美的法則”、“科学法則”と、縦横無尽に語りながら、最終的には“人類の法則”を導き出す、史上初の「法則研究本」だ。
興味のある方はお近くの書店か(株)三五館(電話:03-3226-0035)まで。
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