★☆目次★★
01◆ 北九州版スタート特集
地元国会議員/候補に北九州の経済産業政策を問う! その5
~第6弾 国民新党 自見庄三郎参議院議員に聞く~
02◆ 北九州を元気にするには―トップインタビュー
株式会社アイム・ヒアー 大内義昭代表取締役に聞く その4
01◆北九州版スタート特集
地元国会議員/候補に北九州の経済産業政策を問う!
~第6弾 国民新党 自見庄三郎参議院議員に聞く その5~
「市場競争万能主義に踊らされることなく、公と民のベストミックスで北九州は元気な都市として成長できる力をもっている」
Q/
これから北九州の経済を元気にするための、自見先生としての「処方箋」はどのようなものでしょうか。
自見/
先に申し上げたアジアの物流拠点やアジアメディカルセンターに加えて、環境ビジネスは北九州にとって重要な戦略になると思います。私は九大医学部の頃にPCB汚染のカネミ油症問題が起き、公衆衛生医療を専門としていましたので、公害問題には最初から深く関わってきました。北九州には公害を克服し、環境を汚染から回復させた貴重な経験と、その解決のための技術の集積があります。
最近ようやく「環境がビジネスになる」ことが当然のように認識されてきており、すぐ隣国の中国ではこれから環境問題の解決に20兆円使うと言っています。先日も、胡錦涛国家主席が来日された際にお話しする機会がありましたが、中国も本気で環境問題に取組むことは間違いありません。中国に地理的にも近く、問題解決の技術を持つ北九州は、大きなアドバンテージを持っています。
次に、繰り返しになりますが、北九州の医療技術は世界でも非常に高いレベルにあります。しかし一方で医療施設の老朽化や医療スタッフの過労の問題は、早急に問題解決を図っていかなければなりません。
高齢化の急速な進展で医療費の増加が社会問題として見られていますが、医療を産業としてとらえると、経済波及効果は「生産誘発係数」が4.3と公共事業などよりも高く、医療に1兆円投入すると、他の分野に3.3兆円の生産を誘発するという効果予測が出ています。北九州は少子高齢化が進んでいますが、高齢者医療サービスを充実させることで、北九州の経済にも大きな波及効果が生れると考えています。
Q/
北九州はこれからどのような街になればいいとお考えでしょうか。
自見/
「人間の息吹がする街」、古い言い方かもしれませんが、義理と人情の通う、人間臭い街がいいですね。市場競争万能主義に踊らされることなく、「公と民のベストミックス」で北九州は元気な都市として成長できる力を持っていると信じています。私もまだまだ非力ながら、これからも地元北九州のために働いていこうと思っています。
取材 松尾潤二
取材後記:
自民党で通産政務次官や郵政大臣などの要職を務め、医師としての専門知識も備えた自見議員は、郵政民営化を問う選挙で自民党を離れ、今は国民新党の立場だが、さすがに豊富なキャリアで北九州の経済政策についても、示唆に富む持論を披露していただけた。衆議院の解散時期を聞いてみたが、こればかりは予想がつかないとの返事であった。
党派を超えて、「北九州について熱い想いを持っている政治家」の話を聞くことは興味深いし、是非北九州市の幹部も政策のヒントにして欲しいと考える。
02◆北九州を元気にするには―トップインタビュー
株式会社アイム・ヒアー 大内義昭代表取締役に聞く その4
音楽も「地産地消」がいいと思います。
Q/
最近手掛けられて面白かったのはどのような仕事ですか。
大内/
日本で最大のケーブルテレビ局iTCOM(以前の東急ケーブルテレビ)でお昼の90分枠を任され、旅と音楽が主体の番組を自分も出演しながら制作しています。
先日も星野村を訪ね、ドキュメンタリー風に星野民芸の作者の人間性や生い立ちから追いかけ、私が選んだ音楽を掛け合わせ、大変視聴者から好評をいただいた上、星野村からも首都圏からの想像以上の反応に大変喜んでいただけました。
http://www.itscom.net/index.html
Q/
これからの日本の音楽、北九州の音楽はどのようになっていくとお考えですか。
大内/
最初にお話ししたかもしれませんが、加工を重ねて人工的なこれまでの曲よりも、韓国でうちのBe in Voicesのアカペラの曲がヒットしたように本来の楽曲の良さで、人の心に響かせる方向に向かっていると思います。また「生演奏・実演化の時代」になってきていると思います。
1回のコンサートに何千万もかける大規模なものから、規模は小さくても生で見て、聴いて楽しめる音楽の場が増えてくると思います。
それも中央のアーティストを連れてくるだけでなく、地域のアーティストがその地域で活躍するケースが間違いなくもっと多くなるでしょう。音楽も「地産地消」がいいと思います。
ただ北九州で音楽を発展させていくのは、ひとりでできることではありません。郷土愛だけでは生きていけませんし、大きなうねりにするためには、ちゃんとしたシステムをつくって、人材を活かしていくことが必要だと思います。
ぜひ、メルマガの読者の皆さんにも、北九州・福岡の音楽シーンが盛り上がるように応援いただければ幸いです。
取材 松尾潤二
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