6月13日、UR都市機構が主催する「第4回都市再生フォーラム」の基調講演において、東京大学山本良一教授が急激に進む地球温暖化について語った。
北極圏では全地球圏の2.2倍の速さで温暖化が加速している。そのため、北極海氷が融解し、昨年には大西洋から太平洋に抜ける新しい航海ルートが出現。北極海底の地下資源を巡る開発競争がはじまった。
こうしたなか、ノルウェーでは北極海底から天然ガスの採掘が始まっており、しかもその天然ガスは日本が輸入し、すでに東京ではその天然ガスが使用されている。
北極海氷は昨年の6月中旬~7月の上旬にかけて急激に減少し、1日に約20万m2(日本の面積の約半分)ほど減少。天然ガスを燃やすことで、炭酸ガスが発生しさらに氷を溶かすという悪循環が繰り返されている。
このままいけば、5年後には夏場の北極海氷は完全に消滅してしまうと言われるほど、深刻な温暖化は加速している。