普段、我々が口にするお菓子。毎週、毎月、季節やブームに乗じて新商品が開発されているが、味、デザインなどが最終の合意を得られず、お蔵入りするものも少なくは無い。
しかし、それが“人事異動”によって、お蔵入りする事があるというから驚きだ。
CMでもおなじみの某大手菓子メーカーで、新商品を開発寸前まで行きながら、突如人事部から告げられた人事異動により、お蔵入りしてしまったケースがあるという。本来ならば同じ部署の同僚に引き継がれ、完成までこぎつけると考えられるが、違うのだ。
話によると、実際に新商品をお蔵入りした人によれば、「また、商品開発の部署に戻ったら、この研究開発のノウハウを生かしたいので、それまで取っておきたい」というのだ。自分が寝る間も惜しんで考えたアイデアをいくら同僚とは言えども渡せるか!という考えがあるのだろう。
まさに職人の世界の考え方ではあるが、これが企業として公認されているかは定かではない。世の中には、会社都合により起きる「新商品のお蔵入り」という現実がある。
これまでに世に出ればヒットしていたと思われる商品が一体いくつあったのだろうか。