霞ヶ関は公費によるマイレージ取得自粛　

　今年２月、ＭＡＸ市政ニュースは吉田宏福岡市長の税金によるマイル取得問題をスクープした。吉田市長が航空機を利用した公費出張の折、大半を自身のクレジットカードで決済し、せっせとマイルを取得していることを厳しく批判した。
　市政トップが、税金を使って自己の利益を得る行為には、市民からも批判の声があがっていた。
　
　しかし、法務省と会計検査院を除く中央省庁の大半が、マイル取得を野放しにしていたことから、福岡市や他の地方自治体も「外務省など一番マイルが貯まる役所も禁止していないから・・・」と「お手本」を引き合いに出して改めるそぶりも見せていなかった。
　
　ここに来て事態は一変。「居酒屋タクシー」の言葉とともに、中央省庁のタクシーチケット問題が噴き出し、公費支出にともない私的な利益を受け取ることに厳しい目が向けられ始めた。当然、マイル取得についても議論されていたが、各省庁とも自粛の方針が決まりつつあるという。

　吉田市長が公費出張で自身のカードを使い、マイルやポイントを取得することも、全く同じ構図であることは、指摘してきた通りである。本社報道後もカード決済を続けてきた市長だが、これからは「中央省庁もやっている」という言い訳は通用しなくなる。当然おやめになると思うが、市長自身の口からどうするのか聞いてみたい。
　　
視界不良　吉田市政の行く末に暗雲
　
　こども病院の、人工島への単独移転方針に対する市民の猛反発に加え、暴力団関連企業からの事務所借用、市長公用車のタクシー代わり使用問題などで行き詰まり、吉田市政は益々ダッチロール状態に陥ろうとしている。マイルも貯まって快適飛行とはいかないようだ。

　噂される民主党市議団との不協和音に加え、後ろ盾とされてきた県連幹部とも没交渉との情報を確認している。推薦した民主党がぼやくのは勝手だが、市民に迷惑をかける市政運営だけはご免被りたい。