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コダマの核心

デベ根絶政策に屈して良いのか 民のスクラムで官製不況に対峙する(後)
コダマの核心
2008年7月 2日 11:46

銀行から差別される業界

 今回のバブル破裂は前回とは比較にならない深刻さを抱えている。まず、お客の買う意欲がゼロになったことだ。そして金融機関が融資をしてくれない。金融機関の姿勢を要約すれば「デベさん!!貴方達の業界は必要ない。アウトローには金を貸せないよ」という差別の本質を背負っている。デベのビジネスの宿命は借入を起こして土地を仕込むことだ。この命綱を閉ざされたらアウトである。92年当時は前述したとおり社会には明るさがあった。お国も政策面でサポートしてくれた。日本の将来にも満ち満ちたるとまでいえないが信頼できる可能性は残っていた。ところが今回はまさに闇夜だ。経営者たちの企業を守ろうと粘る意欲も喪失するのは同情できる。

 6月30日は本当に多忙な日であった。インベストの問い合わせに奔走されていたからだ。ちょうど昼12時になろうとする矢先に、ある金融機関OBで不動産会社を経営している方から電話があった。非常に先見性のある堅実な経営をする方で、このバブル弾けを見越して手持ちの不動産物件をすべて処理されている。「インベストの倒産は経営者個人の問題ではない。構造的なものだ。今後、沢山の同業者が潰される」と怒っておられた。
 「そうですね!!銀行がデベ=不動産業界を目の敵にして融資をストップしています。9月までこの貸出姿勢が続行されると聞いていますから、大半の企業は潰れますよね」と相槌を打とうとした。「コダマさん違う、違う。貴方は本質をまるで理解をしていない。銀行なんて金融監督庁にペコペコよ。お国の指導には無条件で従う。国が『デベを潰せ』と言っているから従順に遂行しているに過ぎない。敵はお上たい。日本の中小企業の経営者は余りにも大人しすぎる」と電話先でまくし立てられるのだ。

官のテロに屈して良いのか

 この尊敬する経営者の持論は「日本を不況に追い込んだのはまさしく高級官僚の無能力さによるものだ。官製不況そのものだ。国土交通省の2~3人の官僚たちが鉛筆を嘗め嘗め改悪した建築基準法が、昨年6月21日から施行されるようになった。これがすべての不景気を引き起こす引き金になった。建築基準法の改悪だけでなく最近のビジネスに関する法改正はすべて呆けている。世の中の商取引の実態に対して無知ゆえに、すべてに悪影響を与えている。この無能な役人たちの仕打ち、これを官テロと呼びたい。この仕打ちに盲目に服従すれば中小企業は必ず潰される。己の手で自分の会社を守るためには同業者・中小企業の仲間がスクラムを組んで対応するしかない」というものだ。
 「いやー、卓越した見識には同感します。ご指摘の通りに日本の中小企業の経営者はお上にあまりにも軟すぎますね。好き放題にやらせる官製不況の真っ只中で会社を終えさせたら誰も救助してくれません。『経営者として能なし』と烙印を押されるだけです。時には国の経済不況政策を止めさせる実力行動が問われます。私は昔から経営者の軟弱ぶりには危機感を抱いていました。そこで8月26日に『官製不況に負けてたまるか、1,000人シンポジウムを開催する準備中です』と電話でアピールした。
 「さすがデータ・マックスさんだ。素晴らしい企画をされる。私も10名連れて参加する。協力をするよ」と全面支援を表明してくれた。デベ=不動産業界の皆様、一人ひとりが命を張って築いた尊い貴方の会社を無策で倒産の憂き目にしてはいけない。経営手法だけでは生き残れない当世には、はっきりと個人の意見を明示しなければ自社の防衛は覚束ない。
8月26日のシンポに参加して経営者の気概を学ばれたらいかがだろうか?非常に勉強になることを確信しております(終わり)


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