こども病院移転問題で、新たな動きが判明した。
山崎前市長時代に決まった、市民病院・こども病院の統合移転案では、移転先である人工島の用地面積を5ヘクタールとしていた。しかし、吉田市長就任後の人工島事業検証・検討の結果、こども病院だけを単独移転させ、人工島の用地面積を上限3ヘクタールに減らす方針を打ち出した。
同病院移転に対して、患者家族や市民からの反対が高まる中、主戦場となる9月議会を前に、統合移転案にこだわり態度を明らかにしない保守系会派との調整が進められていた。本社取材班は、独自取材で中間をとる形の4ヘクタールで妥協が図られつつあるとの複数の市関係者の話をキャッチした。
保守系会派が主張する「統合」に含みを持たせるため、用地面積を1ヘクタール増やすことで、それぞれの顔を立てようとの意図が透けて見える。関係者によると「三方一両損なのか、一両得なのか分からないが、こどもの命がもてあそばれているだけではないか」との厳しい意見も聞かれる。
市長・議員・役人、それぞれに都合のよい解釈でこの妥協案が進行しているとすれば、「こどもの命」はまさに二の次ということにほかならない。
このスクープで泡と消えることになるかもしれない4ヘクタール案、市民は厳しい目で見守らなければなるまい。
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