債権者集会開催 負債総額 約97億円
6月30日に会社更生法の適応を申請したインベストは、7月4日午後1時よりKKRホテル博多(福岡市中央区)で債権者集会を開催した。
会場には約500名の債権者が出席した。債務者側は新社長の小笠原氏とインベストサービス(株)の吉田武史新社長、才川治取締役、中原孝裕取締役、会社更生法の申請代理人黒木和彰氏の5名。ほかに保全管理人松﨑隆弁護士らが出席した。
まず、6月29日の臨時取締役会で(株)インベスト及び(株)R・Resortの代表に就任した小笠原氏よる謝罪と、前代表・早川和利氏の杜撰な資金管理の説明がなされた。次に物件の管理を手掛けるインベストサービス(株)の代表に就任した吉田氏より同社も単独での存続が困難なことを謝罪。続いて黒木弁護士より、6月末の決済が困難だったことなどが説明された。
保全管理人の松﨑弁護士からは、会社更生の実務についての今後の見通しなどの説明がなされ、最後に質疑応答が行なわれた。年収の3分の1の預かり金が不良債権化したマンション・オーナーを含め、多数のマンション購入者の預かり金が不良債権化していることが判明した。
会場では「早川氏が謝罪すべきではないか」との厳しい質問が飛んだが、債務者側から早川氏と連絡が取れない状況であることが報告された。
途絶えることのない怒りの声と質問は会場確保期限の午後4時まで続き、打ち切りとなった。最終的に個別に質疑応答に答えていくことが報告され散会となった。
今後は8月末頃の更生手続開始決定を目指す。
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