こども病院・感染症センターの患者家族説明会が7月17日午後6時半から、同院3階で開かれることが決まった。吉田宏市長が本日の市長記者会見で発表し、「今度は私も出席する」と語った。5日の説明会での患者家族の切実な訴えを受けた対応だが、市長は「説明会は交渉の場ではない。議論の前提はアイランドシティということは変わらない」などと話した。患者家族の訴えを聞くだけは聞くが、人工島移転の計画は変更しない。そんな市長の考えが鮮明になった。
17日の説明会は、市の方針や整備場所について市と病院長が概要を説明し、質疑応答を行う。定員は先着100人。5日と同じ形式だが、今回は時間が短縮され、午後6時半から同8時までの1時間半となった。前回は2時間の予定を1時間超過しても質疑は終わらなかった。そんな経緯からすると、30分短縮は不十分と考えるのが一般的だろう。これに関して吉田市長は、「今回は二回目だから、説明は聞いてもらっているという前提。前回と合わせれば3時間半ではないか」と述べた。
また市長は、人工島へのアクセスと病院の機能のどちらを優先するかを問われると、「機能が優先だと考える」との考えを示した。人工島のアクセスの悪さや渋滞対策に関する対策については、都市高速道路の乗り入れ、交差点の改良、橋幅の拡大、天神や博多駅からのバスの運行などを説明したが、「いろんなところで交通の問題はある。個々の問題を取り上げてアイランドシティがだめとはならない」と発言。患者が利用しやすいアクセスや環境よりも、「人工島」という場所を優先したいとの考えが随所に見えた。
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