(株)長谷工コーポレーション
再建中の不祥事と不良債権
(株)魚秀
ウナギの季節に水を差す産地偽装
■土木工事(北九州)/(株)大池組
受注不振 民事再生法適用申請準備 負債総額 約12億円
代 表 : 大池 啓勝
所在地 : 北九州市小倉南区朽網2-27-16
設 立 : 1969年5月
資本金 :3,000万円
年 商 :(07/12)約7億2,900万円
6月30日に決済が不調に終わり、事業停止をした同社は、7月2日付で民事再生法の適用申請の準備に入った。
申請代理人は河原一雅弁護士(ひびき法律事務所、北九州市小倉北区田町14-28、電話:093-581-2022)。
負債総額は流動的ながら約12億円が見込まれる。
■家具用化粧板製造(北九州)/三和樹脂産業(株)
受注不振 再生手続廃止決定 負債総額 約45億円
代 表 :安永 一生
所在地 : 北九州市小倉北区西港町101-3
設 立 : 1971年3月
資本金 : 9,000万円
年 商 :(07/2)9億2,730万円
6月25日付で、同社は福岡地裁小倉支部より再生手続廃止決定を受けた。
保全管理人は中野敬一弁護士(大手町法律事務所、北九州市小倉北区大手町11-3、電話:093-571-0220)。今後は破産手続に移行する。
負債総額は約45億円が見込まれる。
■土木工事(熊本)/(株)荒木組
採算割れ 破産手続開始決定 負債総額 11億4,706万円
代 表 : 荒木 武
所在地 : 熊本県菊池市泗水町豊水3128-1
設 立 :1971年11月
資本金 : 9,000万円
年 商 : (07/9)11億6,610万円
6月24日、同社は熊本地裁より破産手続開始決定を受けた。
破産管財人は吉井秀広弁護士(ひまわり総合法律事務所、熊本県合志市幾富1758-267、電話:096-248-7474)。
負債総額は11億4,706万円が見込まれる。
■トップインタビュー
グループ6兆円のパワー活かす 10年度3,000億円の目標を堅持
イオン九州(株) 代表取締役社長 岡澤 正章 氏
イオン九州(株)は、5月9日付けで岡澤正章常務が社長に就任、新体制を発足させた。ガソリンの高騰、食品の相次ぐ値上げと、流通業界を取り巻く環境は一段と厳しくなっている。イオン本体は、拡大路線から収益重視に舵を切り始めた。九州地区はどうなるのか、新社長に聞いた。
○消費者は生活防衛型に
○3業態で年5店出店
○組織統合でコスト削減
■倒産を追う
自社分譲より始まる暴走 経営トップの非を正せず
(株)インベスト(2)
2006年に日本SME格付(S&P)で"a"を取得するなど、バブル後発足の地場デベロッパーとしては、「優良」の評価を得ていた(株)インベスト。しかし、実際は嫌がる社長を解任して、会社更生法の適用を申請せざるを得ないほどに組織は疲弊していた。
○借入金は年商の2倍に
○人あたりの良い独裁者 解任された早川氏の人物像
○必然の破綻
■企業研究
期初からつまずいた建材の雄 M&A攻勢にも陰りが見える
越智産業(株)グループ
弊誌6月30日号「モルグ」にて既報のウベハウス(株)の債権者のなかに、越智産業(株)グループの3社が含まれていた。2008年3月期、グループ会社を含めた与信管理、在庫評価、売上計上基準を本体の監査基準に統一。「グループ会社のウミはすべて出し尽くした」と管理部門の責任者は胸を張って言っていたが、ウベハウスへの焦げ付きで期初からつまずいた格好となった。これまでのM&A攻勢も限界にきており、買収した会社を再生できるスキルを持った人材の確保が急務となっている。
○経済状況の好転に頼る他力本願的な業績予想
○人あたりの良い独裁者 解任された早川氏の人物像
○赤字体質の子会社
○限界に達したM&A戦略
○体制強化に注力すべき
○課題は攻めの与信管理
■東京レポート
スルガコーポレーション破綻へ 金融・司法行政の断固たる姿勢
USA。アメリカ合衆国のことではない。株式市場でささやかれている、危ない新興不動産会社の頭文字だ。いずれも、都心部の地価上昇というミニバブルに乗って、急成長を遂げたという共通性がある。「S」は、東証2部上場の(株)スルガコーポレーション(横浜市、中良久社長)。スルガの次はどこか。USAの残りの会社、UとAの社名が公然と取りざたされるようになった。
○暴力団関連企業に地上げ委託
○暴力団排除の金融ルール
○メスが入る新興不動産
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