◆ 01 どうする福岡空港/福岡都市圏経済界を襲う乱気流 4
国交省発の乱気流
◆ 02 対アジア拠点空港としての北九州空港整備考 その69回
日本航空山口・北九州支店/下川和雄支店長に聞く(4)
◆ 03 改革派前市長による希望の提言(10) 木下敏之前佐賀市長
6年間の佐賀市長としての自己評価 −1
どうする福岡空港/福岡都市圏経済界を襲う乱気流 4
国交省発の乱気流
カナダのアトリエから見た福岡空港問題
田中勝/在バンクーバー
《国交省発の乱気流》
さて、福岡県内の中核的なある市の市長は、「PIステップ3は新空港建設案の方で空港建設の選定地を10カ所も示しているが、個別に可能な発着回数や事業費などの試算を出してはいない。」
「一方、増設案は滑走路の具体的な敷設位置や個別の事業費まで示されている。国ははじめから増設案を主に福岡空港対策を考えているから新空港建設案の方には具体性がないのであり、麻生知事の考えも一緒だ」
と、空港関係で高い立場にある所から聞いていると、つい先だってある雑誌社からライターを請け負っている友人がインタビューをとった際に言っていたとメールを送ってきた。
この市長が口にしたという空港関係で高い立場にある所とはいずれを指すものか、それは想像の域を出ないが、今回、国土交通省の福岡空港総合的調査専門委員会が発表した内容は、この市長のコメントをうらづけてくれるような内容であった。
新空港建設の要望を強く持つ福岡都市圏経済界にとってはまともにぶつかった国土交通省発の乱気流であり、バンクーバーから冷めた目で見ると、新空港建設という航路をいく機体を失速させ墜落させてしまったかにも見える。
つづく
━━ 福岡空港を考えるサイト
福岡空港調査連絡調整会議 http://www.fukuokakuko-chosa.org/
120回連載★対アジア拠点空港としての北九州空港整備考 その69回
■北九州空港「より一層の需要掘起しに官民挙げての智恵と努力を!」
日本航空山口・北九州支店/下川和雄支店長に聞く−4
《堅調に推移する沖縄線》
―― 沖縄便の方はいかがでしょうか
下川:
当支店ではグループのJTAトランスオーシャン航空から委託を受けて沖縄便の営業も行っていますが、150人乗り737型機で約65%の搭乗率です。
北九州・沖縄便の一番の特徴は北九州からのお客様に午前中早く沖縄に到着いただき、お帰りは夕方遅い便に乗っていただけるので一泊二日でもしっかり沖縄での時間を過ごしていただけることです。
沖縄に着いてからの離島便への乗り継ぎも楽ですし、是非北九州の皆様には沖縄への足としてご利用お願いいたします。
沖縄から先日200名余りのお客様をJTAカップゴルフ大会で北九州・福岡のゴルフ場にお呼びするイベントも実施いたしましたし、沖縄から北九州へのご利用者も並行して増やしていきたいと思っています。
つづく(インタビュー・松尾潤二)
━━━━北九州空港を考えるサイト
北九州から飛ぶ東京! スターフライヤー http://www.starflyer.jp
1便5:30 北九州エアターミナル http://www.kitakyu-air.jp/
とべとべ北Q 北九州空港振興協議会 http://www.tobetobekita-q.jp/
行政コラム・改革派前市長による希望の提言(10) 木下敏之前佐賀市長
●6年間の佐賀市長としての自己評価 −1
■佐賀市長6年間の自己評価
先週まで、9回にわたって私が佐賀市長として行ってきたことを書いてきました。少しまとめてみますと、自民党の中の古い体質の方と社民党を同時に敵に回すと、議会にかける予算も条例も全て否決される恐れがありました。そこで、バブル的な事業の後始末を優先させ、それに目途がついてから、本格的な行政改革に取り組みました。(全文はこちら)
この行政改革には、ガス局の売却のように市役所が行う必要のないものは廃止・売却するだけでなく、都市計画のように各種計画を人口の減少に時代に見合ったものに変えていくという作業も含まれていました。
この二つの作業が思いのほかに早く進んだので、市長就任後3年目頃から、子育て支援と教育の充実、建設業に代わる産業振興に取り組んできました。子育て支援は、保育所の定員を大幅に増やすなど、ある程度の目標を達成できたと思いますが、教育の充実については、とにかく佐賀県庁の妨害で、あまり成果を出すことが出来ませんでした。
財政面については、一期目の4年間は公共工事の金額を絞りませんでした。過去のデータを確認してみると、昭和62年以来一貫して借金が増え続けていて、平成4年頃は200億円程度だった借金残高が、平成11年には500億円と急増していました。
100億円をコストダウンしても、ごみ焼却炉の建設のために150億円の借金をせざるを得ませんでしたので、借金は平成15年には700億円近くまで膨らみましたが、二期目に入ってからは、財政再建路線に踏み出し、平成17年3月末の時点では借金も670億円程度に減らすことが出来ました。これは、18年ぶりのことでした。
しかも、貯金も大幅に増やして、私の任期の最後の頃には、100億円を超える貯金が残りました。私の落選後、この貯金を、収入不足の穴埋めに使っているという話ですが、このお金は、私にとっては、教育振興や建設業に代わる産業を育てていくための大切なお金でした。
私が最も大事だと考えていた教育などは、内容を磨き上げるところまでは行きませんでしたし、県庁との戦いにも勝てなかったので、点数をつけるとしたら70点というところでしょうか。あと、四年させてもらえれば、市営バスも民営化できたし、水道も大幅民間委託できたし、職員ももっと減らせたと思います。
しかし、選挙には負けました。市民は緩慢な衰退を選択されたなと思いますが、これが民主主義なのです。
選択の結果は、わかる人にはわかると思います。ただ、佐賀の地元紙は、いやなことは書かないので、住民に伝わることは無いと思います。 なお、佐賀市での取り組みの概要を書いた本が本日出版されました。是非読んでみてください。
『なぜ、改革は必ず失敗するのか』WAVE出版社 税込1995円。 下記の私のHPに目次と、内容を多少詳しく書いていますので、ご覧いただけると幸いです。
[ http://www.kinoshita-toshiyuki.net/book.html ]
つづく
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