福岡市は、平成17年3月20日の福岡西方沖地震での人工島の被害について、最も懸念された地盤の液状化を認めていなかった。しかし弊社の取材により、住宅分譲地には液状化はなかったとしながらも、数箇所で液状化が起きたことを認めた。
3月21日の地震発生翌日の現地確認では、地盤の液状化によって電柱が傾く、ひび割れた道路から水を含んだ砂が吹き出すなどの現象が確認された。これらの証拠写真を見て、市の担当職員は、「西方沖地震発生時に、人工島において液状化が起きたために発生した現象である」ということを認めた。
最も顕著に液状化現象が現れた敷地が、こども病院の移転予定地とされる場所である。こうした土地で、本当にこども達の命を守れるのだろうか。この事実を踏まえて、もう一度考え直すべきではないか。
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