◆０１ 福岡11区国会議員／候補に聞く
京築・田川地区の経済を元気にするには
◆０２ ㈱マツモトの「ホンニナルドットコム」による
「在庫を抱えない」自費出版
◆０３ 「ニューウェーブ北九州・公式戦応援ツアー」参加者募集
◆０４ 「洞爺湖サミットとポスト京都」
～温暖化対策にどう取り組むか～（１）
◆０１ 福岡11区国会議員／候補に聞く
京築・田川地区の経済を元気にするには
自由民主党山本幸三衆議院議員
「ようやく交通網の整備が進みましたが、これからもっと具体的な産業振興策を打っていかなければならない」
――まず地元福岡11区の状況をどのようにとらえていらっしゃいますか。
山本：
11区は非常にエリアが広く、自動車産業や大手企業が集中する苅田町のように好調な製造業が経済を引っ張っている地域もありますが、全体としては残念ながら県内でも経済発展が遅れていると言えます。
20年前に政治家を志してこちらに戻ってから、一番に思ったのは経済活性化のために、この地域で遅れているインフラ整備を進めていかなければならないということでした。
企業進出や人が住むために必要な最低条件が、道路、空港、鉄道、下水道などのインフラ整備です。私が議員になってお約束した、この地域での道路整備などは、地元の皆さんのご協力もあって201号線、322号線、海岸道路、行橋駅高架などかなり進展することができました。
新北九州空港が開港し、東九州自動車道も苅田までつながり、更に行橋、豊津、豊前まで延びる計画も具体的に見えてきました。
ようやく交通網の整備が進みましたが、これからもっと具体的な産業振興策を打っていかなければならないと思います。
取材 松尾潤二
続く
◆０２ ㈱マツモトの「ホンニナルドットコム」による
「在庫を抱えない」自費出版
この夏、出版初期費用0円で「自分史」や「趣味の本」、「家族の写真集」など執筆活動にトライされませんか
卒業アルバムの大手印刷会社㈱マツモト（北九州市門司区、松本敬三郎社長）は、独自の製本技術とオンデマンド印刷を組み合わせた自費出版システム「ホンニナルドットコム」を運営している。
http://www.matsumoto-inc.co.jp/
価格競争の厳しい印刷業界の中で、卒業アルバムや特殊印刷技術で高い利益率を誇っている㈱マツモトだが、少子高齢化の波は避けがたく、卒業アルバムの需要は頭打ちになっている。
しかし、これまでもＷコーター印刷機や高速オンデマンド印刷機の導入を積極的に図り、高付加価値の営業を行ってきたが、更にネットを使った新しいビジネスを展開している。
携帯電話やデジカメ画像から誰でも簡単にフォトアルバムが作れる「Ｋｐｉ」や注文が来てから印刷する出版システム「ホンニナルドットコム」だ。
先ごろ自費出版ブームにつけ込んだ「新風舎」が破産して、自費出版ビジネスの問題点が浮上してきているが、「ホンニナルドットコム」では、これまでのように最初に出版社に資金を出さずに、自費出版を可能とさせている。
「ホンニナルドットコム」のホームページで出版までのシステムが紹介されているが、著者がネットで原稿を完成させ、購買者からの発注があった時点でオンデマンド印刷を行い、初めて費用と売上が発生することになる。
団塊世代がセカンドライフを歩みはじめ、これまでを振り返り自費出版をしてみたいとお考えの場合など、リスクを負うことなく、必要な部数だけ発注すればよいので、全く手頃な出版システムだ。
まだ一般の書店でこの自費出版物を扱うシステムにはなっていないが、興味を持った第三者が「ホンニナルドットコム」の「ホンニナルブックストア」から注文を出すこともある。
またこの仕組みで企業の社史や高級カタログなどで、必要な部数だけ発行し、時期により改訂版に差し替えることも可能だ。
この夏、執筆活動にトライされ、「自分だけの本」作りをしてみてはいかがだろうか。
取材 松尾潤二
◆０３ 「ニューウェーブ北九州・公式戦応援ツアー」参加者募集
スターフライヤー・ツアーズの企画により、アウェイ(敵地)で行われるニューウェーブ北九州の公式戦の応援ツアーが実施される。
今回は、北九州のサッカーファンが一人でも多く、アウェイの地でニューウェーブを応援できるよう、応援ツアーへの参加者を募集している。対象試合は以下の通りだ。
対象試合：
（１）９月７日（日） 後期第９節 流通経済大学戦
（会場:龍ヶ崎陸上競技場 たつのこフィールド）
申し込み締め切り ８月10日（日）
（２）10月19日（日） 後期第11節 栃木ＳＣ戦
（会場:栃木グリーンスタジアム）
申し込み締め切り ９月10日（水）
（３）10月25日（土） 後期第12節 アルテ高崎戦
（会場:高崎市浜川競技場）
申し込み締め切り 10月10日（金）
応援ツアーの詳細：
スターフライヤー公式ホームページ（応援ツアー案内）
http://www.starflyer.jp/sfj_tours/nwk_support_tour.html
問合せ先：ＮＰＯ法人 北九州フットボールクラブ事務局
北九州市門司区新門司北２丁目６番２号 北九州市立新門司体育施設内
ＴＥＬ＆ＦＡＸ：(093)481-3718
Ｅ-mail : info@kitakyushu-fc.org
公式ＨＰ http://www.kitakyushu-fc.org/
◆０４ 「洞爺湖サミットとポスト京都」
～温暖化対策にどう取り組むか～（１）
郡嶌孝・同志社大学経済学部教授 特別講演
「洞爺湖サミット」開催によって地球温暖化対策が至急課題として注目され、北九州市は、京都議定書以降、日本における温暖化対策をリードしてきた自治体として国の「環境モデル都市」に選定された。
世界は地球温暖化の問題をどのように捉えているのか。そして、我々は温暖化にどう取り組むべきか。去る７月21日、環境経済学の第一人者である同志社大学の郡嶌孝(ぐんじま たかし)教授を迎え、特別講演会が開催された。
＜郡嶌 孝氏プロフィール＞
・同志社大学経済学部教授（環境経済学、経済政策論、公共経済学）
―1947年 福岡県生まれ
―1969年 同志社大学経済学部卒業
―1974年 同志社大学大学院経済学研究科経済政策専攻（博士課程）修了
―1984年 同志社大学教授
―1994年～1996年 同志社大学経済学部長
・主な著書
「ポイ捨て文化への挑戦」「文明と環境」「次代を拓く経済政策」「現代経済政策論入門」「航空と空港」「都市生活の経済学」「リサイクル時代のごみ行政」などがある。
その他、ごみ問題やリサイクル問題、環境問題に関する論文多数
１．「地球益」の観点か、「国益」の観点か
温暖化の問題を国際的にどのように解決していくのか。どのような枠組みの中で考えるのか。これは非常に難しい問題だ。
地球環境・温暖化の問題はグローバル・イシューとして捉えるのが一般的で、グローバルな問題をインターナショナルな視点で考えなければいけない。
国家間で「地球益」の観点から解決方法を見出さねばならないが、実際には国家間の「国益」を踏まえた議論がなされている。
1997年に京都で開かれたＣＯＰ３で、先進国は2012年までに温室効果ガス排出量の削減を約束した。今年からその第一約束期間が始まる。約束を守らなければならないという問題と、2013年度以降の問題をどのように考えるか。この二つの問題が複雑に絡んでいる。
温暖化の問題は、1992年にリオ・デ・ジャネイロで開かれた地球サミット（環境と開発に関する国際連合会議）のなかで、「気候変動枠組条約」ができたことで注目され始めた。
その後、1995年４月にベルリンで開かれたＣＯＰ１（第１回 気候変動枠組条約締約国会議）で、現行の条約内容を不十分とし、新たな国際約束として先進国における2000年以降の目標や具体的な取組を、ＣＯＰ３でとりまとめることを決めた。
京都で開催されたＣＯＰ３では、2000年以降の枠組みをどのように決めるか話し合われ、この時、米国、ＥＵ、日本など、先進国それぞれに二酸化炭素換算での総排出量の数量目標が示された。
日本の場合、2012年までに1990年レベルから、さらに６％、二酸化炭素排出量を削減すると、国際的に約束している。
（取材：森脇喜一）
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