北九州市と姉妹都市である韓国のインチョン市が、今月19日に開催予定の「姉妹都市20周年記念式典」の開催延期を申し入れた。中学校の学習指導要領の解説書に、かねてから日韓で問題となっている「竹島」に関する記述が掲載されたことに対する、韓国としての反発が今回の延期の主な理由と見られる。
延期の申し出は16日、インチョン市のアン・サンス市長から北橋市長宛てにFAXにて届いた。文書には今回の「竹島」問題での韓国の国民感情や社会的な雰囲気を考慮する云々と記述があったようだ。さらに、来月北九州市で開催予定の夏のイベントにも不参加の表明があったようだ。
両市が姉妹都市となって20年。民間まで含めた様々な交流がお互いに刺激を与えてきたことは事実である。残念ながら今回、アン市長の参加は見送られた訳であるが、民間同士の交流は今まで通りに行われる予定だ。姉妹都市として両市が発展するために必要なことは、誰が参加するかよりも、参加して何をするかにかかっているのではないか。
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