1年ほど前まで、福岡都市圏の不動産市場は活況を呈していた。投資ファンドが積極的に不動産の取得を進めていたからだ。しかし、改正建築基準法の施行、サブプライムローン問題に端を発する金融マーケットの混乱などから、不動産市場の動きが鈍った。地場有力企業として快進撃を続けてきた(株)ディックスクロキも、その影響を大きく受けている。
今年4月に新体制へ
1984年11月、現会長の黒木透氏が創業した黒木公益計算事務所が同社の前身である。91年3月に(株)クロキビルディングとして法人設立され、97年に現商号に変更された。個人投資家に賃貸マンションを販売するビジネスモデルで基盤を作り、その後、非レジデンシャル物件などを投資ファンドに販売することで成長を遂げてきた同社は、2000年11月にはジャスダックへ上場を果たした。
近年は、全国に営業エリアを拡大しており、01年の東京事務所(現:東京支社)を皮切りに、名古屋市、大阪市、鹿児島市、札幌市にまで事業所を開設。また、04年11月、賃貸ショップの1号店を福岡市中央区天神に開設。07年2月には、福岡市博多区のキャナルシティに2号店を開設した。今年4月より、創業社長だった黒木氏が代表取締役会長兼CEO、板倉雅明氏が代表取締役社長兼COOとなる新体制を敷いた。(続)
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