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「単純なミス…」あきれた感覚で巨大事業推進
福岡市政ニュース
2008年7月23日 17:41

【独走スクープ】
博多港開発と銀行の契約書に「間違い」!

 昨日報じた、福岡市の第三セクター・博多港開発(株)と、福岡銀行をエージェントとして結ばれた地場金融機関との契約書に重大な「間違い」が見つかった問題で、博多港開発の担当者も事実関係を認めた。

 問題の箇所は、今年4月に結ばれた新規融資40億円に係る「限度融資契約書」の第18条。 条文では、博多港開発が人工島の土地を販売するにあたっての販売実績加重平均が事業計画の「基準価格を下回らないこと」と記されているが、「基準価格の80%を下回らないこと」の間違いだったとされる。契約締結から約3カ月も経って、データマックス取材班の情報公開請求がきっかけとなって表面化した。福岡市港湾局は「間違い」についての事実関係を認めた上、博多港開発に対し「訂正を指示した」としていた。

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 博多港開発の言い分は「単純なミス」

 記者の取材に対し、博多港開発の担当者も契約書に「間違い」があったことを認めた。しかしこの重大な間違いを「単純なミス」としている。

 担当者の話では、契約上の貸付人である(株)福岡銀行、(株)西日本シティ銀行、福岡ひびき信用金庫、(株)広島銀行の4社とも「間違い」について了解しており、今週中にもこの件に関して協議を始めるというが、いつ、どのような形で訂正がなされるのかは未定だとしている。

 博多港開発といえば、人工島事業に行き詰まり、400億円もの血税投入によって同社の受け持ちだった第2工区を、福岡市が買い取る形で救済した会社である。新たに40億円もの融資契約を結んでおきながら、土地の販売価格が縛られる重要な条文の間違いを「単純なミス」で済まされると思っているのだろうか。

 同社担当者は契約書作成段階では、エージェントである福岡銀行との間で、条文についてメールでやりとりしながら作業を進めたという。なんと、この段階で今回の「間違い」に気付いていたというが、契約締結時には見落としていたとする。契約書締結時に、条文の確認も行わず印鑑を押したことになる。信じられない杜撰さである。

 さらに同契約では、博多港開発の預金30億円に質権設定した上、虎の子ともいえる同社所有の土地を抵当に入れている。博多港開発も市港湾局も、ことの重大さを認識していない。

 「間違えたから訂正」では済まない問題

 市民オンブズマン福岡の児嶋研二代表幹事は、今回の問題に驚きながら「(問題の条文は)契約のなかで一番重要なポイント。そこを間違ったうえに、指摘されて『訂正します』では、済まないこと」と話す。

 市港湾局は、記者の、「3カ月ものあいだ『間違った契約書』に基づき事業を進めてきたのか」との問いに対し、何も答えていない。人工島事業の杜撰な事態について、さらに検証していく。


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