01◆福岡11区国会議員/候補に聞く
自由民主党武田良太衆議院議員
02◆戸畑区一枝保育所の移転をめぐって
北九州市の「子育て日本一を実感できるまちづくりの推進」が泣く!
01◆福岡11区国会議員/候補に聞く
自由民主党武田良太衆議院議員
京築・田川地区の経済を元気にするには
田川地区は、「福岡や北九州に働きに行く人が、豊かな自然の中でゆったりした一戸建てに住める町」として位置付けていい
——下水道普及などインフラ整備の遅れている田川地区については、どのような産業政策が必要だとお考えですか。
武田:
具体的な産業政策は大切ですが、その前に田川地区をどういう町として、この福岡県全体の中で位置づけ、特徴を活かしていくかを考えるべきだと思います。どの地方自治体も企業が進出してきてもらい、地元に雇用の場があることは望ましいでしょう。
しかし現実的には、企業側は進出にあたり物流コストや周辺産業の集積などを考慮しているし、自治体間の誘致競争も激烈です。田川地区など内陸部には、簡単に企業進出を期待できるものではないと思うのです。
むしろ大切なことは、地域の特性や実態をふまえたうえで、そこに生活する人たちがしっかり働き、稼いでいける構造を作っていくことだと思います。
私は、企業誘致や産業育成を進めながらも、田川地区は、「福岡や北九州に働きに行く人が、豊かな自然の中でゆったりした一戸建てに住める町」として位置付けていいと思うのです。
これから地方分権が進んでいきます。三位一体の改革で地方への財源委譲も進みます。そこで重要なのは、地域への企業進出と定住人口の確保・増大です。福岡や北九州へのアクセス道路の整備が進み、田川からどちらにも通勤が非常にスムーズになりました。
福岡でマンションを買う費用で、土地の安い田川では十分に広い一戸建てに住むことができます。きれいな空気や美しい自然の中で生活し、精神的にゆったりと子育てをしながら、福岡や北九州で働く、そういう町づくりを進めることがいい選択肢だと私は思っています。
もちろん、そのためには、下水道整備を進め、医療、子育て等充実した清潔な街づくりを進めることが重要となって参ります。
市町村合併がこの数年進みましたが、もっと自治体はスリム化して広域事業として生活インフラの整備を進めることが必要だと考えます。
取材 松尾潤二
続く
02◆戸畑区一枝保育所の移転をめぐって
北九州市の「子育て日本一を実感できるまちづくりの推進」が泣く!
住民説明会で議論噴出!問題だらけの一枝保育所の仙水町移転。
どうして一枝に住んでいる住民の声がとどかない!?
一枝保育所は地域住民に支えられ、愛されてきた保育所だ。子育ては、保護者や保育施設だけで行なうことではなく、地域の住民が子どもたちをいっしょに見守り、支えることから始まる。
今年3月に厚生労働省が新しい保育所保育指針を発表し、来年4月1日から適用されることになっている。
そのなかで、保育所が保育の指導計画を作成する上で、特に留意する事項として、家庭及び地域社会との連携が下記のとおり掲げられている。
「子どもの生活の連続性を踏まえ、家庭及び地域社会と連携して保育が展開されるよう配慮すること。その際、家庭や地域の機関及び団体の協力を得て、地域の自然、人材、行事、施設等の資源を積極的に活用し、豊かな生活体験を始め保育内容の充実が図られるよう配慮すること。」
ところが、これまで現在の一枝保育所の位置で、この留意事項の理想系のように、地域社会の中で保育されていた子どもたちとそれを支える地域社会とを、子ども家庭教育局保育課は自ら分断、保育所を孤立させようとしているのが実態だ。
また民営化と言いながら、実は市の役人の天下り先となっている(社福)北九州市福祉事業団は、保育課の言いなりの存在に過ぎず、「地域の実情を汲み上げ、市と民間の運営会社が協議した」という保育課の説明も全く説得力がない。
挙句の果てに福祉事業団は、一枝保育園内で保護者会が移転についてアンケートや話し合いを行なうことに弾圧を加え、施設の管理権をたてに保育所内での文書の配布を一切禁じている。保護者が保育所の移転という大問題を自由に議論できないというのは、憲法の「言論の自由」にも抵触する。
議論されて困る秘密でもあるのだろうか。それとも保護者を説得できるだけの自信を、この移転案にもっていないのだろうか。
22日の住民説明会で印象的だったのが、3年後に廃止される一枝幼稚園の理事も参加されて語った言葉だ。
「残念ながら私どもの幼稚園はなくなりますが、一枝保育園にはこの一枝地区にぜひ残ってほしいと思います。市や福祉事業団は、仙水町に移っても、これまでと同じように子どもたちに夜宮公園まで散歩させると言っています。
しかし現実的に保育をした人間なら当然分りますが、仙水町から小さな子どもたちを歩かせ夜宮公園に着く頃には、子ども達は疲れて公園で遊ぶどころではないのです。また付き添う保育士も、多くの子どもを連れて交通量の多い通りを事故がないように注意して往復するだけでへとへとになるのです。
こうした保育の実態を理解せず、移転を強行しようとする市の意図が全く分りません。私どもの幼稚園を一枝保育所として使っていただいても結構ですよ、と伝えても全く検討もいただけず、市の態度には非常に残念なものを感じています。」
現在の一枝保育所の保育士たちは、移転問題に口を出すと首を切られる可能性があるので、何も言えないらしい。北九州の保育行政も、「来るところまで来た」という感じである。
保育課の強行姿勢に役所内部でも疑問の声が上がってきているらしい。
取材 松尾潤二
つづく
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