Rubyビジネス・コモンズ(会長:最首英祐)は、7月23日(水)イムズホールにて設立一周年記念セミナーを開催した。
Rubyビジネス・コモンズとは、国産プログラミング言語である「Ruby」、その開発環境である「Ruby on Rails」を用いた開発に取り組み、実際にビジネスに利用できるノウハウを共有する団体である。
セミナーは、同会会長の最首英祐氏、同会の活動を支援している福岡県から、麻生県知事の挨拶で始まった。麻生知事は「Rubyは非常に重要である。産業として、それぞれの企業が伸びるよう応援する組織を作りたい」と話した。
基調講演ではRubyの開発者である「まうもとゆきひろ氏」による講演が行なわれ、続いて「Jruby」の開発者であるトーマス・エネボ氏、アドビシステム代表取締役社長ギャレット・イルグ氏による講演が行われた。
アドビでは、Webアクセスに代表される従来のインターネットの使い方と連携しながらも、Webブラウザの枠にとらわれない開発を可能とした「Adobe AIR」をリリースし、注目されている。
現在、Rubyビジネス・コモンズはメンバー数が500名を超え、日本最大のRubyコミュニティの一つとなっており、世界的なコミュニティとしての連携も生まれてきている。こうした動きから福岡県は、県内のソフトウェア産業をさらに発展させるため、県内のソフトウェア開発企業、全国のユーザ企業、大学、行政による「福岡Rubyビジネス拠点推進会議」の設立を推進、会員の募集を行なっている。
福岡県発ソフトウェア産業の大きな動きの一つを担う「Rubyビジネス・コモンズ」の今後の活動に注目される。
【Rubyビジネス・コモンズ】
http://qwik.rubybizcommons.jp/
【福岡Rubyビジネス拠点推進会議】*福岡コンテンツ産業推進会議
http://www.f-contents.jp/2008/07/ruby_1.php
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