某デベロッパーの社長の話だが、どこに発注するかは、ゼネコン業者社長の熱意で決めるという。ゼネコンは、大手ゼネコンから中堅ゼネコン、東海興業や村本建設など中央の再生組みまでいることから、地方であっても地場ゼネコンで決定するとは限らないのだ。
予算さえ合わせてくれれば、どこのゼネコンでもよいのであるが、最終決定は見積価格だけではなく、ゼネコン業者社長の熱意と人柄で決定することが多いという。商談時の会食などで、おおよその性格は分かるそうだ。
また、継続して発注するかどうかは、工事現場の良し悪しで決定するとのこと。現場は現場所長の人柄で工事の出来栄えまで決まってしまう。統率力のある所長の現場は、タバコは喫煙場所でしか吸っていないし、ゴミも全く落ちていない。落ちていてもすぐさま作業員が拾っており、現場全体が一つのチームとして機能している。
清潔な現場で工程も計画通り進行し、完成度も素晴らしいときたら、次回の現場も同じ会社、現場所長に任せたいと思うのは当然のことであろう。某デベの社長は、次回の同地区の建設を、前回と同じ所長の起用を条件に、その会社に発注するとしている。
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