01◆福岡11区国会議員/候補に聞く
自由民主党武田良太衆議院議員 その3
02◆戸畑区一枝保育所の移転をめぐって
住民説明会で議論噴出!問題だらけの一枝保育所の仙水町移転。
03◆危機管理セミナー開催
「クレームへの心構えと対応上達マニュアル」
04◆日韓自治体間交流と「竹島問題」(1)
~「竹島領有問題」明記の波紋 ~
01◆福岡11区国会議員/候補に聞く
自由民主党武田良太衆議院議員 その3
京築・田川地区の経済を元気にするには
「東九州自動車道は、早く北九州から大分、宮崎まで全線つなげていかなければ価値は薄い」
——京築地区はこれからどのような発展が望ましいとお考えですか。
武田:
日本列島全体で見ると、一般的には太平洋側の都市の方が発展しているのですね。しかし九州では太平洋に面した東側、大分、宮崎と経済発展が遅れているのです。
この遅れの原因のひとつは交通アクセスの悪さだと思うのです。東国原知事が頑張って宮崎の交通の問題を訴えていただいていますが、小倉から宮崎までJRにしろ、車にしろ、大変な時間がかかるのです。
東九州自動車道の整備が進めば、物流や人の交流が非常に便利になり、東九州地域の経済が活発になることは間違いないと思います。その起点となるのが、北九州・京築地域であり、新北九州空港や苅田港など陸海空の交通の要所として企業にとっても魅力的で発展性は高いと思います。
——東九州自動車道の今後の見通しはいかがなのでしょう。
武田:
新北九州空港の開港に併せて苅田まで東九州自動車道はつながり、調査や土地買収も進んでいる福岡県内の開通見通しはたっております。
更に大分までは従来の「料金プール制」で全国の高速道路料金収入による費用負担で建設の見通しは立つのですが、大分―宮崎間は「新直轄方式」で地元の税負担が大きくなると思われます。
無駄な公共事業に対する批判は当然ですが、本当に必要なこの東九州自動車道については、早く北九州から大分、宮崎まで全線つなげていかなければ価値は薄くなってしまうことも、多くの方に理解いただきたいと思います。
同じように、日豊線へのフリーゲージトレイン方式などで新幹線が導入されることも期待したいと思います。
九州の中で、福岡が日本海側のリーダーとして位置づけられているように、北九州経済圏は、大分、宮崎とつながる東九州でリーダーシップを取り、全体がパワーアップしていくように、広域連携政策の旗を振っていかなければならないと思います。
取材 松尾潤二
続く
02◆戸畑区一枝保育所の移転をめぐって
住民説明会で議論噴出!問題だらけの一枝保育所の仙水町移転
北九州市の「子育て日本一を実感できるまちづくりの推進」が泣く!
福岡市の「こども病院人工島移転問題」と共通する
「利用者の便よりも行政の都合」がミエミエ。
保育課から今年1月9日に第1回の保護者説明会を受け、一枝保育所の保護者たちは仙水町への移転について内部での話し合いを続けてきた。仙水町への移転は、保護者たちにとって今後実際にここで保育を続けられるかどうかの大問題なので、様々な面での検討を行なっている。保護者が自主的に分析した資料があるので、一部を紹介しよう。
小学校区別の5歳未満人口と保育所の定員
昨年9月の時点で5歳未満の子どもの数は、一枝小学校区で296人、保育所がなく一枝保育所に通っている子どもも多い隣の鞘ヶ谷校区と合わせると約670人もの子どもたちがいる地域に、保育所が1箇所もなくなるということだ。他の子どもの数が少ない校区で保育所2箇所のところもあるのに、仙水町へ移転すると、更に配置バランスが悪くなってしまうことは明白だ。
九州工業大学と北九州市が若松の学園都市で換地を行ない、仙水町の九州工業大学グラウンド横に3450m2の市の未利用地がある。
これをなんとか使わせよう、というのが市の上層部―保育課の魂胆だろう。いくら現在の保育所より広くなり、駐車場ができると言っても、実際に子どもを通わせている保護者たちが、ここまで移転に反対するのは、「保育所はそれぞれの生活エリアにあるべき」という原則に反して、移転先までの子どもの送迎に過大な負担がかかるからである。
朝忙しく食事や身支度を済ませ、子どもを連れて保育所に行き、それから急いで仕事に向かう。それがほとんどの保護者の姿だろう。帰りも同様だ。遠く回り道して子どもを迎えに行き、買物をして、疲れ果てて夕食の用意にとりかからなければならない。
移転により毎朝夕の20分、30分の送迎の余計な負担が増えることに、保育課の役人、陳情を受けた市長、市議会も全く無頓着なことが信じられない。いくら文書で「直線距離で600m程度の移転」と説明しても、実際にそこで生活している保護者たちの大きな負担は全く考慮していない。移転するしか方法がないのであればそれも仕方ないかもしれないが、現在地での建替え含めていくつもの代替案があるのに、保育課は「仙水町への移転ありき」で、代替案の検討を進める意思を全く見せていない。
福岡市の人工島へのこども病院移転問題と似た構造だが、まだ人工島は建設に巨大な税金を投入したので、なんとか活用しなければならないという裏の意図が想像できる。
一方こちらは九工大との換地活用程度で、ここまで地域住民の意思に反して移転を強行しようとする市上層部・保育課が、何を考えているのか全く想像がつかない。子どもたちや保護者にとって、「保育園が広くなるが遠くなること」と「今の面積でも生活エリアに近いこと」どちらが実際の保育に役立ち意味があるのか、想像がつきますか?北橋市長、市議会の皆さん!
取材 松尾潤二
続く
03◆危機管理セミナー開催
「クレームへの心構えと対応上達マニュアル」
今や、様々な苦情が蔓延する日本社会。企業においても理不尽なクレームを受ける機会が増加している。クレーム処理に要する時間や対応に忙殺される社員のストレスを考えると、その弊害は計り知れない。しかし、「クレーマー」への対応を誤ると、優良な顧客を遠ざけることにもなりかねない。
北九州商工会議所では、ベストセラー「となりのクレーマー」の著者、関根眞一氏を講師に迎え、クレーム対応の心構えや対処方法、会社としての体制作りに役立つセミナーを開催する。
講 師: 苦情・クレーム対応アドバイザー
元・西武百貨店お客様相談室長 関 根 眞 一 氏
※「となりのクレーマー」の著者
日 時: 2008年8月5日(火) 14:00~15:30
場 所: 毎日西部会館 9階ホール(小倉北区紺屋町13-1)
定 員: 150名(定員になり次第、締め切り)
受講料: 1名に付き、会員事業所:3,000円(一般事業所:6,000円)
問合せ先: 北九州商工会議所 中小企業振興課
TEL:093-541-0188 FAX:093-531-1759
04◆日韓自治体間交流と「竹島問題」(1)
~「竹島領有問題」明記の波紋 ~
日韓両国が互いに領有権を主張する竹島(韓国名:ドクト『独島』)問題が再燃している。文部科学省は中学校の新学習指導要領の解説書に竹島の領有権問題を初めて記述した。これに対して韓国側が猛反発。日韓両国の自治体間交流にも波紋が広がっている。
北九州空港・仁川国際空港とのチャーター便就航にあわせて、仁川広域市で姉妹都市提携20周年記念イベントを行う予定だった北九州市は、市長・市議会議長他、行政関係者の訪韓を急きょ取りやめた。仁川市側から延期の申し入れがあったからだ。
7月18日、北九州空港に到着した済州航空チャーター第1便で、北九州市を訪れた韓国記者団と会見した北橋市長は、「民間を軸とした交流はぜひ続けたい」と語った。しかし、8月2、3日に開催される「わっしょい百万夏まつり」に、仁川市関係者が参加する可能性は低い。また、8月23,24日の2日間、下関市で行行なわれる「朝鮮通信使」行列再現イベントへの韓国側関係者の参加も微妙な状況になってきた。
政府・行政間のギクシャクした関係が長引けば、盛んになってきた日韓民間交流を失速させることにもなりかねない。
韓国側の「事情」よる交流イベントの中止や延期は全国的に広がっている。
宮城、青森、岐阜の3県の4市町では、韓国との交流行事が相次いで中止・延期され、新潟県の新発田市は小中学生による「日韓親善スポーツ交流大会」を中止。岡山市でも韓国・富川市との間で続けてきた交流行事の延期を決定した。
また、鳥取県の教育委員会は江原道教育監との交流事業を中断。長崎県の対馬市では「厳原港まつり対馬アリラン祭」への釜山市側関係者の不参加が明らかになった。熊本県の菊池市教育委員会では韓国への中学生派遣事業を取りやめ、唐津市の鎮西町では小学校間の相互訪問計画の変更を余儀なくされている。
しかし、韓国との交流事業を予定通り進めている自治体も多い。佐賀県の鹿島市、上峰町、玄海町では地元小中学生の韓国訪問を8月に実施。佐賀市や鳥栖市の高校・短大でも、姉妹校生徒らのホームステイや学生交流イベントが行われる。
また、北九州市の小倉工業高校(篭原裕明校長)では、姉妹校である仁川機械工業高校から生徒・教諭など40名余りが訪れ、今年で19年目になる交流イベントを実施した。8月4日には、小倉南区にある湯川中学校(島田清校長)の生徒23名と教諭・保護者8名が、釜山市の龍湖(ヨンホ)中学校を訪問。生徒らは2泊3日の間、釜山市でのホームステイを体験する。
-つづく-
(文責:森脇喜一)
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