仙水町への移転は、保護者たちにとって今後実際にここで保育を続けられるかどうかの大問題なので、様々な面での検討を行っている。
小学校区別の5歳未満人口と保育所の定員
昨年9月の時点で5歳未満の子どもの数は、一枝小学校区で296人、保育所がなく一枝保育所に通っている子どもも多い隣の鞘ヶ谷校区と合わせると約670人もの子どもたちがいる地域に、保育所が1箇所もなくなるということだ。他の子どもの数が少ない校区で保育所2箇所のところもあるのに、仙水町へ移転すると、更に配置バランスが悪くなってしまうことは明白だ。
九州工業大学と北九州市が若松の学園都市で換地を行い、仙水町の九州工業大学グラウンド横に3450m2の市の未利用地がある。これをなんとか使わせよう、というのが市の上層部―保育課の魂胆だろう。
移転により毎朝夕の20分、30分の送迎の余計な負担が増えることに、保育課の役人、陳情を受けた市長、市議会も全く無頓着なことが信じられない。
移転するしか方法がないのであればそれも仕方ないかもしれないが、現在地での建替え含めていくつもの代替案があるのに、保育課は「仙水町への移転ありき」で、代替案の検討を進める意思を全く見せていない。
福岡の人工島へのこども病院移転問題と似た構造だが、まだ人工島は建設に巨大な税金を投入したので、なんとか活用しなければならないという裏の意図が想像できる。
(全文は「マックス北九州ニュース」にて)
つづく
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