◆ 01 九州地方開発推進協議会/
九州高速自動車道建設期成同盟会総会開催される(下)
◆ 02 対アジア拠点空港としての北九州空港整備考 その81回
三原苅田商工会議所会頭6
◆ 03 改革派前市長による希望の提言(13) 木下敏之前佐賀市長
まだまだ削れる行政のコスト−4
九州地方開発推進協議会/
九州高速自動車道建設期成同盟会総会開催される(下)
24日行われた平成20年度九州地方開発推進協議会・九州高速自動車道建設期成同盟総会。この会議を見るのは初めてだったが、高速道路、鉄道、新幹線、空港等々、本当に各県からの多種多様な要望があることがわかった。
福岡県、福岡市、北九州市以外の代表からは「九州は一つ」というフレーズが異口同音に聞かれたが、裏を返せば「福岡以外の九州各県はいつまで待たされるのだ」との焦れた思いがある。特に、九州自動車道、九州新幹線という「縦軸」から外れた、大分、宮崎などはその思いが強いようだ。
しかし、決定するのは、あくまで「お上」である以上、要望を上げることはできてもその後は「順番待ち」をせざるを得ないのが現状だ。
この会議から一日遅れではあるが、時を同じくするように25日には、政府の地方分権改革推進委員会(委員長・丹羽宇一郎伊藤忠商事会長)が、国の出先機関の見直しに向けた方針を示す「中間報告」の原案を公表した。
原案では、地方自治体との二重行政や道路特定財源を巡る出先機関の無駄遣いなどを例に、「国会や大臣のチェック機能が働きにくく、地域住民の意向も反映されにくい」と指摘したうえで、「出先機関の事務・権限の廃止や民営化」「地方自治体への権限の大幅な移譲」「本府省への移管」の3分類での出先機関再編策を示している。年末の第2次勧告に廃止すべき機関の具体名を盛り込む予定だという。
もし、このような方向で地方分権が進み、九州地方整備局などのいわゆる「地方支分部局」から地方自治体に権限が移れば、「要望」「順番待ち」「認可・予算化」「着工・実現」というプロセスから「順番待ち」がなくなる。こういった会議がお上への働きかけではなく、「九州」の持てる資金、資源の分配を協議する場になるとすれば、少なくとも「順番待ち」の時間はもっと短くなるだろう。
その際には、「あれもこれも」では際限がなくなる。九州のインフラ整備を協議するというのであれば、「ナショナル・ミニマム」ならぬ「九州ミニマム」を先に決めておく必要がある。九州におけるインフラの最低限度はこのくらいという「基準」があれば、その基準に達していないところから優先的に資金・資源を配分していくことが可能になる。
実現の可能性の怪しい要望を「てんこ盛り」にするよりは、こちらのほうがよほど実現性が高いと思うのだが。また、そこから本当の意味での「九州は一つ」という共通意識も醸成されるのではないだろうか。(了)
日下部晃志
120回連載★対アジア拠点空港としての北九州空港整備考 その81回
■先人の明が新北九州空港を産んだ
□九州の玄関口として誇れる空港に夢を持って育てよう!
苅田商工会議所 三原晴正会頭に聞く
北九州空港誕生までの秘話と今後の期待 (6)
-建設活動の当初はどういう空港を造ろうというイメージだったのですか。
三原 世界のいろいろな空港を見て回りましたよ。デンバーとかシカゴと
か仁川とか。日本の空港は狭い国土に小さな空港がせめぎ合い、その枠で考えていたのでは、国際競争に晒されている日本の代表企業が集まる北部九州の玄関口としてふさわしくないと考えるようになりました。
幸いこの海域は7~8mと浅く岩盤までも18mと海上空港を造るのにもってこいの条件でした。更に関門海峡などからの浚渫土砂を持ってくるので建設費用が安くできる。
陸から離れているので騒音問題も起こり難く、地権者との問題もない。理想的な空港を発展的に作っていけるのです。
-今後はどのような空港になればいいとお考えですか
三原 現在は滑走路が2,500mと短く、大型ジェットの発着は無理ですが、
3,500mとか4,000mに伸ばすのに比較的短期間で実現もできるでしょうし、是非実現して欲しい。
更に長期的には複数の滑走路を持った本格的九州の代表的空港になってもらえれば、それは北部九州も発展しているという証明ですので期待しています。
小さな服に大きな身体は入りませんが、大きな服を用意していれば、身体が大きくなっても着続けられます。
もうひとつ、できれば空港までの新幹線やJRなど軌道系交通手段がつながればいいと思う。アクセスがよくなればビジネス利用客から観光客までもっと確実に人が集まる空港になると思います。
つづく(インタビュー・清田進)
苅田商工会議所 http://www.kanda-cci.com/
━━ 北九州空港を考えるサイト
北九州から飛ぶ東京! スターフライヤー http://www.starflyer.jp
1便5:30 北九州エアターミナル http://www.kitakyu-air.jp/
とべとべ北Q 北九州空港振興協議会 http://www.tobetobekita-q.jp/
行政コラム・改革派前市長による希望の提言(13) 木下敏之前佐賀市長
■企業人が役所幹部になる時代−2
《中長期の目線を持つのが役人》
私は自営業者となって2年がたちますが、この間、12月までに売り上げがないとキャッシュフローが詰まって給料が払えないということもありました。(全文はこちら)
そのときは、「ああ~。公務員というのはクビになることもないし、給料も大して減らされることも無いし、とても安心の職場だったな。」と改めて思いました。
しかし、企業人にも問題はあります。毎日の稼ぎで必死の企業人は長期的に考えていくということがしにくい面があると感じました。これは私の経験ですが、省エネの提案をしても、省エネ投資が3年以内で回収されないと出来ないと仰る方がほとんどでしたが、それでは二酸化炭素は大して削減は出来ません。私は、心の中で、「では、地球の環境はどうなってもいいの?子供たちの未来をつぶしてもいいの?」とつぶやいていました。
身分と給料が安定しているからこそ、役人は中長期的な視点でものを考えることを社会から求められているとも言えます。財政や企画の担当者には、中長期的に思考する習慣を身につけてもらいたいと思います。
まず、自分が働いている役所のある市町村と都道府県の人口の推移を、少なくとも2030年、できれば2050年まで確認することはしてもらいたいと思います。
つづく
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