０１◆福岡11区国会議員／候補に聞く
京築・田川地区の経済を元気にするには
自由民主党武田良太衆議院議員 その４
０２◆住民説明会で議論噴出！
問題だらけの一枝保育所の仙水町移転。
大義はどちらにあるのか？
０３◆「産学交流セミナーin北九州」開催
０４◆日韓自治体間交流と「竹島問題」（２）
～ 日韓マスコミの反応 ～
０１◆福岡11区国会議員／候補に聞く
京築・田川地区の経済を元気にするには
自由民主党武田良太衆議院議員 その４
「北九州・京築地域は大分、宮崎と連携することで、製造業も農業も観光などサービス業もアジア市場とより深くつながる可能性は高くなる」
——この地区の農業政策で必要なことはどのようなことでしょうか。
武田 農業以外にも水産林業も含めて福岡11区は、第1次産業が盛んなエリアでもあります。原油価格の上昇で全国的に第1次産業の経営は厳しくなっていますが、生鮮野菜や花き類など、全国ブランドとして農水産品を東京市場などに出荷するだけの力をもっている経営者も多くいます。新北九州空港から東京太田市場へは非常に物流時間が短くなり、大きな競争力を得ていると思います。
これから重要なことは、意欲のある後継者を育てていくことだと思います。
農産物の市場は東京だけでなく、経済成長の著しい中国やアジアも大きな可能性があると思います。日本の最高の農産物をアジアの富裕層に売り込めるように、行政が協力して販売ルート開拓を進めていけば、若い経営者も必ず意欲をもって生産に取組んでもらえると思います。
——第1次産業も第2次産業もこの地域の陸海空の交通インフラによる影響が大きいということですね。
武田 道州制の論議もありますが、九州という地域が一体となってこれから経済発展の道を探していかなければなりません。新福岡空港を玄海沖に作る構想もあるようですが、私は新北九州空港が九州の国際的ハブ空港として大きな役割を果たすことができると思っています。関門海峡の浚渫土砂を利用して建設コストも安く、海上空港として24時間使えるメリットは非常に大きいと思います。
逆に収益性の低いローカル空港は閉鎖してでも、ハブ空港と高速道や新幹線で各都市を結んでいけばいいと思います。限られた財政の中で、交通インフラも集中と選択が必要になってきていると思うのです。また一方で、それぞれの地域は単独で経済活動を進めるよりも、他の地域と連携することで新たな付加価値が生れてくると思います。
北九州・京築地域は大分、宮崎と連携することで、製造業も農業も観光などサービス業もアジア市場とより深くつながる可能性は高くなります。
私は、世界の流れと結びついた東九州の地域間連携をぜひもっと進めていきたいと思っています。
取材 松尾潤二
０２◆住民説明会で議論噴出！
問題だらけの一枝保育所の仙水町移転。
北九州市の「子育て日本一を実感できるまちづくりの推進」が泣く！
大義はどちらにあるのか？
現実の問題に「見当違いの言葉を並べて、本質を覆い隠そうとする」
北九州市保育課の体質。
昨日は、子どもたちや保護者にとって、「保育園が広くなるが遠くなること」と「今の面積で生活エリアに近いこと」のどちらが実際の優先順位が高いのか、行政の判断と地域住民・保護者の判断が異なると指摘した。
保育課は、「少し遠くなっても、ゆったり子どもたちが遊べる空間ができ、それほど自然環境も悪くなく、送迎の駐車場が確保できる」ことを強調している。
ひとつずつ、保育所を守る会の立場でコメントしたい。
「少し遠くなっても」⇒直線距離で600ｍと言いながら、実際の歩行距離は1km以上。車での送迎も、移転候補地横は一方通行のため大きく迂回しなければならず、更に出口のバス通りへは信号がなく、朝夕の通勤時間帯に横から進入するのに大変な時間を要する（保育園送迎の車は1台ではない！）
「ゆったり子どもたちが遊べる空間ができ」⇒移転候補地は縦長で横の道路と段差があるのでスロープが必要となる。大きな樹木は残されるため、実際の有効面積はたいして広くはならない。
「それほど自然環境も悪くなく」⇒隣接する学校の校舎とグラウンドに挟まれた、ただの草ぼうぼうの平地だ。街灯も少なく、不審者が出没する地域なので小学校ではここを通らないよう指導している。昼間は九工大の学生がグラウンドで運動していても、日没の早い冬場に、夕方この道を母親ひとりで迎えに行くのが怖くないと言えるだろうか。
現在は夜宮公園に隣接し、豊かな自然の中に保育所はある。園庭は広くなくとも、すぐ隣に子どもたちが伸び伸び遊べる空間がある。保育課・福祉事業団は、移転しても夜宮公園に散歩に連れていくと言う。1km以上の道を歩かせ、交通量の多い道を渡らせ、子ども達も保育士さんもへとへとだろう。保育課の「机上の空論」のお陰で。
「送迎の駐車場が確保できる」⇒確かに専用の駐車場があるに越したことはない。でも他の保育所でも駐車場がない所は多い。現在の一枝保育所もかつては駐車マナーが良くなく、道路の両側に駐車して近隣からクレームが起きたことがあるらしい。そのため、保護者会でルールを徹底させ、夜宮公園沿いに一列に駐車するので今は全くクレームがきていない。
現地を見ればよく分かるが、保育所横の車道は比較的ゆったりしていて、送迎の短時間一時停車していても、全く問題は感じない。逆に市内の他の保育所を見て欲しい。通行量の多い道や狭い道にルールなく車を停めているところの方が多い。その中で、ルールを守る一枝地区住民・保護者の意識の高さが光っている。
以上は、移転問題の概略だが、こうした保護者・地域住民からの意見をまとめて、保育課に「公開質問状」を2度に投げかけているが、これまでまともな回答は返されていない（保育課は、保護者説明会での「議事録配布が回答だ」と強弁しているが）。
22日の第1回住民説明会では、あまりにも議論が噛み合わなかったため、保護者・住民側は、保育課に対して、これまでに投げかけた公開質問状の項目のひとつひとつにきちんと文書での回答を用意して、次回の住民説明会を行なうよう要求を出している。
果たして、保護者・住民側の疑問に対して、「真摯に答えを返す誠意」を保育課は見せるだろうか？
取材 松尾潤二
続く
「九州ひとづくり委員会」では、企業人材の確保と育成、働く環境などをテーマにしたセミナーを開催する。内容は、若年層の雇用、学生の社会人としての基礎力向上、メンタルヘルス対策など。各セミナーを通じて学生と企業、双方にとっての学びの場を創造する。
（１) 企業学びの場 14：00～15：30
・セミナーＡ ～採用の現状を知る～
「ＡＨＣグループ主催」
会員企業向けセミナー、2009年度採用の総括
企業定員：45名
・セミナーＢ ～ストレスを知る～
「北九州商工会議所主催」
企業向けセミナー、メンタルヘルス対策
企業定員：95名
（２) 学生学びの場 14：00～15：30
・セミナーＣ ～就活の現状を知る～
「ＴＯＴＯグループ主催」
３年生向け就職ガイダンス、自己分析、業界研究
学生定員：100名
・セミナーＤ ～自分を見つめ直す～
「ユニバースクリエイト主催」
４年生向け就職ガイダンス、就職相談会
学生定員：50名
（３) 情報交換の場 15：40～17：10
・セミナーＤ ～学生・企業の動向を知る～
「北九大サークル主催」
就活セミナー、パネルデスカッション
※参加自由
開催日： 2008年8月7日（木)
場 所： 西日本総合展示場新館（AIMビル） 3階
主 催： 九州ひとづくり委員会
http://www.unicre-navi.com/hitodukuri/
問合せ先： 九州ひとづくり委員会
TEL:093-932-2400 FAX：093-932-2401
０４◆日韓自治体間交流と「竹島問題」（２）
～ 日韓マスコミの反応 ～
報道によれば、中学校の新学習指導要領の解説書に竹島の領有問題が明記されたことについて、竹島が属する島根県の溝口知事はこれを「一定の前進」と評価。「外交交渉を進めるには国民全体の支持が必要で、若い人たちの間で領有問題への認識が高まることを切望する」と語った。
一方、韓国の李明博大統領は「深い失望と遺憾の意を表明せざるを得ない」とのコメントを発表。対馬市役所前で抗議行動を行った韓国の退役軍人のグループは、「竹島は慶尚北道に所属する」と主張し、日本側に謝罪と撤回を求めた。今のところ、日韓双方の妥協点が見出せない状況だ。
文部科学省が公表した解説書は、「北方領土と同様に我が国の領土・領域について理解を深めさせる」と竹島問題を記述。「固有の領土」との表現を避けることで韓国側への配慮をにじませたが、これに対する新聞各紙の反応は様々だ。
読売新聞は、竹島問題が解説書に明記されたことを評価しながらも、「外交上の配慮と、主権国家として歴史や領土を次世代に正しく伝えていくこととは次元が異なる」 とし、産経新聞も「竹島が日本固有の領土であることがはっきりと書かれておらず、大いに不満が残る」とした上で、韓国側への配慮について、「日本の公教育の将来に禍根を残した」と批判した。
朝日新聞は、独島の領有が韓国ナショナリズムの拠り所であることに理解を示しながら、「互いに主張し、違いを認め合ったうえで冷静に打開を図る以外にない」と結論付けている。また､毎日新聞は 「この問題で、大切な日韓関係を逆戻りさせては何の得にもならない」とし、日本経済新聞は「竹島は日本の領土」としながらも、「竹島を巡る対立を大きな政治問題にしないよう」、日韓両政府の努力を喚起した。
一方、韓国3大紙の一つ東亜日報は、「良好な韓日関係に水をさす行為」としながら、「日本人にとって竹島は単なる領土問題かも知れないが、韓国人には他に替え難い自尊心に関わる問題だ。日本がその違いを理解できないのであれば、歴史問題解決の糸口は見出せない」と批判。日本側に現実主義的な対応を促している。
－つづく－
（文責：森脇喜一）
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