金子漁業グループの金子一族とは
親和銀行が福岡銀行の子会社になってからは、園池商店(親和銀行と非常に関係が深かった)をはじめ、多くの長崎の企業が破綻してきた。しかし親和銀行は、当時の金融監督庁からの指摘もあり、以前から金子漁業グループの処理を進めていた。その一環として、金子源吉代表の更迭もしてきたが、源吉氏が金子グループオーナーとして君臨してきたことは事実である。
今回、不良債権処理の責任を金子オーナー家が有する株式を100%減資することで、金子一族のものではなくなるとしているが、果たして大臣であった親から預った金子漁業を、金子一族が実質手放すか疑問も大いに残る。
水産業界という特殊な業界だけに、銀行上がりなどの素人では務まらず、実質金子源吉氏の息のかかった幹部が経営している。現に金子漁業本体の代表には、日本遠洋旋網漁業協同組合(遠まき)の元理事が就任しているが、長崎在住ではない方である。
※金子県知事および金子漁業の元代表である実父岩三氏は、隠れキリシタンで有名な生月島(長崎県平戸市近郊)出身の農林水産大臣を歴任した人物、家業の水産業を長兄の源吉氏に継承させ、次兄の原二郎氏は政治家に育てた。原二郎氏は衆議院議員を経て、平成10年から知事に就任、3期目を迎えている。
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