原油価格の高騰はとどまるところを知らず、世界経済に暗い影を落としている。その一方、CO2削減に関しても待った無しの状況だ。これらの問題を同時に解決できるものとして、バイオマスエネルギーの活用が声高に叫ばれ始めている。ただ、バイオマスエネルギーにも課題が残る。例えばバイオエタノールの原料となるサトウキビやトウモロコシの価格高騰、食料用の供給不足などを引き起こしてしまえば、元も子もなくなってしまうからだ。
そこで、新たな可能性として注目を集めているのが“非食料系バイオディーゼル燃料(BDF)”。(株)ビー・エス・シージャパンでは、食料にならない“ヤトロファ”という植物を原料にしたBDFを精製し、諸問題の解決へ向けたビジネスを展開している。さらに、このヤトロファをフィリピン・ミンダナオ島のジェネラルサントス市で栽培し、「ひとつの産業へと発展させる計画」とのこと。
この非食料系のバイオディーゼル燃料は地球に優しいだけでなく、ビジネスプランとしてフィリピンの経済発展にも貢献できる、まさに一石二鳥、いや三鳥のプロジェクトだ。
こうした壮大な計画を打ち立てた同社が7月21日、ヤトロファからBDFへの精製工程を公開するデモンストレーションを開催。つい先日、「全国一斉休漁」が決行されただけに、注目度は高い。新たな時代の燃料として、「ヤトロファを知らない」では済まされない!
”フィリピン全土で紹介”
7月12日、ジェネラルサントス市がヤトロファ栽培のために無償提供した土地にて、鍬入れ式典が開催された。ジェネラルサントス市長をはじめ、市の自治区の統括責任者、現地ヤトロファ運営責任者、日本側共同事業会社出席のもと、盛大に行なわれた。この式典の模様は、フィリピンテレビ局NBCを通じて、7月14日にフィリピン全土で放送された。
詳細は以下の通り。
日 時:7月21日(月)
11:00~15:00
場 所:福岡県糟屋郡久山町大字山田1111 トリアス久山内 コストコホールセール裏駐車場
問い合わせは:
(株)ビー・エス・シー ジャパン
TEL:092-652-3188
FAX:092-976-0938