倒産風が吹き荒れる建設・不動産業界。昨日、民事再生手続き開始が決定し、再建への第一歩を踏み出したマンションデベロッパーの(株)ゼファーだが、負債総額949億4,800万円(※)の余波はあまりにも大きい。その一般債権者のトップ3の一角を占めてしまったのが飛島建設(株)である。
年商1573億円を誇りながらも、その財務状況と株価は以前から注目されている同社であるが、今回のゼファーの件でも12億6,362万円(※)の焦付きが発生。
これを受けて、同社の手形を持ち込まれる立場の銀行も態度を硬化させ、割引が難しくなってきているとのこと。ある資材メーカーは代理店経由で入る同社の手形に難色を示しているとの話も聞かれ、24円(7月31日現在)という株価の評価と併せて、市場の目は一層厳しさを増してきているようだ。
※負債総額、債権額は申立書上の債権者名簿による