県民はカンカン
福岡銀行グループによる今回の金子漁業グループ救済策に、長崎県の企業はカンカンである。何故同グループを破綻させないのか? 一族である知事がいるからか? 知事が、福岡銀行が親和銀行を救済した時、歓迎のコメントを出したからか?
親和銀行に吸収された九州銀行が、実質破綻状態に陥る前、親和銀行は地元企業数百社に第3者割当増資を行った。親和銀行が九州銀行を統合吸収した際、その株券が親和銀行株となった。ところが親和銀行を福岡銀行が買収した際は、合併ではなく買収であったため親和銀行株が紙切れ同然の価格になったこともあり、多くの親和銀行取引先は、親和銀行の終結株主総会で不満を爆発させた。こうしたことからも、地元企業の感情としては、福岡銀行グループが金子漁業グループを救済することに対して、カンカンなのである。福岡銀行グループは結局、知事の実家の会社に反旗を翻すことはなかった。
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