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特別取材

吉村剛太郎・参院政審会長に多額の秘書献金判明
特別取材
2008年8月 1日 15:21

 かつて参議院自民党の政審会長といえば、次の組閣での入閣が約束されたも同然のポストだった。現在の政審会長は吉村剛太郎参議院議員である。
 福田改造内閣が発足した1日、その吉村議員側の政治団体に、同議員の公設秘書3人が毎年、多額の献金をしていたことが判明した。

 吉村議員は福岡県出身。地元の修猷館高校から早稲田大学、ブリヂストン勤務を経て、県議を三期務め、衆院に挑戦(落選)した後、参院福岡選挙区で三期連続当選。「大臣への通行手形」と言われる参院自民党の政審会長に就任していた。

 国会議員の公設秘書は、「政策秘書」、「第一秘書」、「第二秘書」の3人である。吉村議員の資金管理団体「剛真会」には、2005年に3人の公設秘書から計446万円、06年には計387万円が個人献金として計上されていた。04年には「自由民主党福岡県参議院選挙区第一支部」に対し3人で計429万円の献金がなされている。
 3年間での合計は1,262万円にのぼる。献金していた公設秘書3人のうち、政策秘書と第二秘書は今春、相次いで辞職していた。

 「国会議員の秘書の給与等に関する法律」では、第21条の3において、議員秘書に対し当該国会議員が、その所属政党や政治団体に寄付の勧誘または要求をすることを禁じている。

 関係者の話によれば、「長年やっている。私設秘書の給与とバランスをとるため、事務所の指示でやっていた。議員はもちろん知っている」としている。


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