一枝まちづくり協議会委員の戸高和彦さんに聞く(1)
先日も、戸畑提灯山笠の季節に、子ども達が手作りの山笠を作り、町内を駆け巡っていたら、地元の皆さんが「ヨイトサ!ヨイトサ!」と子ども達に掛け声をかけてくれ、温かく見守ってくれているのですね。
————戸高さんと一枝保育所とのつながりを教えていただけますか。
戸高 私は子供が3人いたので、80年から92年まで3人とも一枝保育所にお世話になりました。また今でも学童保育クラブの世話人や一枝まちづくり協議会の委員を務めていますので、地域の子育てにずっと係わっております。
————これまで一枝保育所はどのように保護者や地域と係わってきたのか、戸高さんの経験でお話しいただけますか。
戸高 一番上の子どもが一枝保育所にお世話になったのが、もう30年近く前になります。
その当時から、保護者会の活動は盛んで、またそれに応えて保育所の園長や保育士さんたちも一生懸命保育に取組んでいただいていました。
保護者たちが、いろいろなイベントや講演会をやろうと投げかけて、保育所の方も積極的に対応いただいていました。
一枝まちづくり協議会委員の戸高和彦さんに聞く(2)
「通常だったら1回陳情して否決されたら、それ以上の移転反対運動は続かないと思うのですが、保護者も地域の住民もそれで諦められるほど簡単な問題ではないから、大変な危機感をもって反対運動を続けているのです。」
————保護者会とは別に、地域では今回の一枝保育所移転問題をどのようにとらえているのですか。
戸高 とにかく地域の住民の要求は「一枝地区から保育所をなくすな!」その1点だけです。保護者だけでなく、地域の住民はバス通りをはさんで校区の違う仙水町に保育所が移転することは、大変な無理があることをよく知っています。お年寄りも多く送り迎えをしていますし、親が安心して働けるための、毎日の通園の条件が全く厳しくなるのです。
————市や議員に対してはどのようにお考えですか。
戸高 北橋市長は元々新日鉄組合をバックにした衆議院議員でしたが、この東一枝地区は新日鉄の社宅が多いところで、選挙の時など一枝をよく回っていたので、地理的問題含めて保育所の仙水町への移転で、どれだけ子育てをしている保護者が困るかご存知のはずです。
「子育て日本一」を政策課題やマニュフェストに掲げているのですから、ぜひもっと住民の視線でこの移転問題について再考いただきたいと思います。
また議員の方々も共産党以外オール与党化して、市が一旦決めたことには反対しにくいムードがあるのではないかと思います。
しかし通常だったら1回陳情して否決されたら、それ以上の移転反対運動は続かないと思うのですが、保護者も地域の住民もそれで諦められるほど簡単な問題ではないから、大変な危機感をもって反対運動を続けているのです。
私も何人か知りあいの役人がいますが、彼らと話していても「決めたことは、押し切れ。予算は使い切れ、来年に回すな」という体質が感じられます。
しかし、本当に北九州が子育て日本一の看板を揚げるなら、こうした役所の体質を見直して、保護者と地域の声を聞いて、実情に合った保育行政を進めて欲しいと思います。
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